未来の道具なしでドラえもん『地下鉄をつくっちゃえ』を実践した人物

前回の記事では、ドラえもん『地下鉄をつくっちゃえ』のエピソードを簡単に紹介しました。
前回の記事はこちら

毎日通勤ラッシュの電車で会社に通うお父さんのために、のび太がドラえもんに頼み込み、自宅と会社を結ぶ地下鉄を穴掘り機で密かに建設し、それをクリスマスにプレゼントするというお話でした。

自宅と会社を結ぶ鉄道なんて、かなりとんでもない発想だと思います。

そして、そうとう面白いアイディアだとも思います。

藤子不二雄さんの発想は素晴らしいと思いました。

さて、この地下鉄ですが、ドラえもんとのび太がお父さんにプレゼントしたものですから、自家用の鉄道ということになります。

実はドラえもんの世界だけでなく現実にも自家用鉄道は存在しています。

それは桜谷軽便鉄道です。

今回は桜谷軽便鉄道について書いていきます。

 

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桜谷軽便鉄道 南山線

さて、この桜谷軽便鉄道ですが、大阪市豊能町にあります。

桜谷軽便鉄道の路線は南山線で桜谷駅と風の峠駅の2駅あります。

この2駅を約2分で結ぶ環状線となっています。

220px-桜谷軽便鉄道風の峠駅
出典:「ja.wikipedia.org」

この環状線は1週が150メートルです。

学校のグラウンドのトラックでも1週200メートルはありますから、鉄道路線としては非常に短いです。

この短い鉄道、どんな用途で使用されるのでしょうか?

また、なんのために存在するのでしょうか?

庭園鉄道である桜谷軽便鉄道

上にも書きましたが、この鉄道は個人が所有しています。

どうして個人が鉄道を所有しているのでしょうか?という感じだと思います。

実はこの桜谷軽便鉄道は庭園鉄道なのです。

庭園鉄道とは、いわば個人の趣味のための鉄道です。

もともとはイギリスの貴族たちが楽しみのために庭園に鉄道をひいたのが起源とのこと。

800px-UK_garden_railway_scene
出典:「ja.wikipedia.org」

つまり鉄道模型のような感じです。

庭園鉄道はあのウォルト・ディズニーも所有していたそうです。

さて、庭園鉄道である桜谷軽便鉄道。

これは趣味のために作られた鉄道だったというわけです。

なるほどそれなら150メートルの路線でも納得がいくわけです。

いや逆に、150メートルの鉄道模型と考えた場合、かなりの距離があります。

しかも大きさは15インチもあります。

一般的な日本の電車と比べると小さめですが、庭園鉄道としてはかなり大きいです。

イギリスの公共鉄道のロムニー・ハイス&ディムチャーチ鉄道も15インチの大きさです。

なので桜谷軽便鉄道は鉄道模型ではなく、立派な鉄道と言えると僕は思います。

 

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オーナーさんは大の鉄道好き

桜谷軽便鉄道の所有者であるMさん。

この方は鉄道関係者というわけではありません。

Mさんはもともと半導体関連の会社に務めていましたが、退社後に趣味としてNゲージの鉄道模型を制作していたそうです。

Nゲージは小さいですが、かなりリアルに近いです。

なのでNゲージでも十分楽しめると思いますが、Mさんはそれだけでは満足できませんでした。

そして、なんと自宅の庭に鉄道を作ることを決心します。

驚くことにホームセンター等をめぐり線路や車両、信号機など全て手で制作し、自宅の庭に鉄道路線をひきました。

これが桜谷軽便鉄道の始まりです。

それにしても全て手作りとは、とんでもないことだと思います。

まさにドラえもんの地下鉄のような感じです。

鉄道のために、自宅近くの丘を買収!?

さて自宅の庭に作った路線は桜谷軽便鉄道の『軌道線』です。

軌道線は製作時よりどんどん延伸していきました。

しかし自宅の庭は面積的にも限度があります。

これ以上、路線を延伸できないという状態になりました。

さて、そこでMさんはなんと自宅の近くにある丘の1000平方メートルを買収し、そこに新たな路線をひくことを考えつきました。

鉄道にかける想いは半端ないと思います。

2001年に丘の上に新たな路線が誕生しました。

これは現在も運行している『南山線』です。

南山線ができた事により、庭にある軌道線は廃止となりました。

このような経緯でできた桜谷軽便鉄道。

全て手作りで作り、更に用地買収までして新たに路線を作ってしまうほどのMさんの情熱には本当に驚かされます。

ちなみに桜谷軽便鉄道に一般の方も乗車出来る運転会というものもあったりします。

次回の記事ではその辺りも含め、もう少し桜谷軽便鉄道について書いていきたいと思います。
続きはこちらです

 

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