tv版エヴァにジブリ回がある理由!庵野秀明と鈴木敏夫の関係は!?

さて、今回はこのブログでは初となる『エヴァンゲリオン』について書いていこうと思います。

『エヴァンゲリオン』は昔けっこうハマってみていました。

ここ最近はちょっと離れていたのですが、あることをきっかけにまた見始めました。

そのあることは『風の谷のナウシカ』です。

最近、宮崎駿監督作『風の谷のナウシカ』について集中的に記事を書いていました。

⇒ナウシカの記事はこちら

『ナウシカ』のいくつかの記事の中で、僕は『エヴァンゲリオン』について軽く触れました。

その理由としては、原作漫画版『ナウシカ』における狂気っぷりが『エヴァンゲリオン』のそれと近いものを僕が感じていたからです。

事実『エヴァンゲリオン』を生み出した庵野秀明監督が『ナウシカ』からものすごく影響を受けていますし、ジブリのプロデューサーの鈴木敏夫さんに「エヴァは巨神兵じゃないか」と言われた時に庵野さんは「そうだ」と肯定しています。

僕もエヴァはまさに巨神兵っぽいと思っています。

エヴァの巨大で人形をした兵器でありながら、ロボットではなく生命体であるといった特徴。

その特徴は完全に巨神兵と一致します。

また、映画版『風の谷のナウシカ』で巨神兵の作画を担当したのが庵野秀明さんです。

なので『ナウシカ』の制作を通して影響を受け、それが『エヴァンゲリオン』に受け継がれているのだと僕は感じていますね。

ちなみに庵野さんが大好きだという漫画『ナウシカ』7巻では巨神兵が活躍します。

この活躍は映画版では全く描かれてませんでしたが、漫画版ではかなり重要なキャラとして描かれています。

ナウシカに「オーマ」と名付けられた巨神兵。

彼はナウシカの命令通りに忠実に言うことを聞いていきます。

その様は、シンジ達チルドレンにより初めて思いのまま操られるエヴァを連想してしまいます。

つまり僕が『ナウシカ』について記事を書くということは、必然的に『エヴァ』にも触れてしまうわけです。

そして、また『エヴァンゲリオン』を見たくなって、DVDを借りてまた見始めているのです。

さて、のっけっから『ナウシカ』や鈴木敏夫プロデューサーなどなどジブリの話を持ち出しましたが、実は庵野監督が生み出した『エヴァンゲリオン』にスタジオジブリが関わっていたことはご存知でしょうか?

今回はその事について書いていきますね。

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tv版『エヴァンゲリオン』制作にジブリが関わる?!

さて、『エヴァ』製作にジブリが関わっているとはどういうことか?

『エヴァ』はジブリから影響を受けたとか、ジブリを参考にしたとか、そういったことではないのです。

制作にスタジオジブリがちゃんと関わっているのです。

具体的に言いますね。

『エヴァ』のtV版はグロス請けというシステムでいくつかのプロダクションに制作を依頼しています。

グロス請けとは制作会社元が1話分の制作をまるごとお願いする事を言います。

『エヴァ』tV版は全26話あり、その制作の発注をいくつかのプロダクションに依頼したのですが、そのうちの第11話をスタジオジブリが担当したのです。

それにしてもスタジオジブリがエヴァに関わっていたというのはびっくりな話です。

最初知った時「え?!あのジブリがエヴァ作ってたの?!」という感じでした。

『エヴァンゲリオン』が『風の谷のナウシカ』から影響を受けていることや、庵野さん本人が「エヴァは巨神兵だ」と言っていた話は知っていました。

だけど、たった1話だけとはいえ『エヴァ』の制作にジブリが関わっていたというのは物凄く意外なことで、さすがにかなり驚きましたよ。

庵野秀明と宮崎駿、そして鈴木敏夫の深い関係!

僕はtv版『エヴァ』制作にジブリが関わっていたことは最近までそのことは全然知らなかったのですが、とある本を通してそのことを知ります。

そのとある本というのは『風に吹かれて』で、スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーと渋谷陽一さんが対談本です。

かなり面白いのでオススメです。
  ⇓    ⇓    ⇓

上記の本の中では、主にスタジオジブリについて語られている本なのですが、エヴァの庵野秀明さんについても鈴木さんは話してくれています。

そこで『エヴァ』の制作にジブリが関わっていた件についても触れていたのです。

庵野さんは『風の谷のナウシカ』の制作に関わって以来、宮崎駿さんや鈴木敏夫さんたちとは30年来の付き合いがあるのです。

本の中では、庵野さんや宮崎さん、鈴木さん達の関係についても語られています。

tv版『エヴァ』制作にジブリが関わる事とも関連するので、庵野さんや宮崎さん、鈴木さん関係についてもこの記事で触れていきますね。

庵野さんと宮崎さんや鈴木さんの出会いについて以下のように話しています。

「最初はやっぱり『ナウシカ』でしょうねえ。当時まだジブリじゃなくてトップクラフトっていう会社だったんですけどね。彼が自分の描いた原画を持って、現場を訪ねてきた。それを見た宮崎駿がすぐ、彼を採用してね。その瞬間、頭の中にあったらしいですけれど、『ナウシカ』の巨神兵の一連のシーン、あれを全部やってもらおうと。』

出典元:鈴木敏夫著「風に吹かれて」中央公論新社より

それ以来、庵野さんと宮崎さん、鈴木さんの交流は続いていきます。

非常に深い絆で結ばれ、庵野さんは自分の師匠は宮崎駿監督だと公言するくらいになっていくのです。

『風立ちぬ』の堀越二郎役で庵野さんが声優を務めるきっかけになったのもこういった背景があるからですね。

庵野さんが館長を務める『特撮博物館』の開催の折にも庵野さんは鈴木敏夫さんに相談を持ちかけているほど、鈴木さんに対しても絶大な信頼をおいています。

また庵野さんはプライベートでも宮崎さんや鈴木さんと親しくしているようで、その様子についても本の中で語られています。

「宮さんが当時───今もあるんですけれど───信州に山小屋を持ってて、夏になると、そこへみんな集まってくるんですよ。庵野もそこに必ずいたんです。」

(中略)

「当時、うちの娘と息子がまだ子どもでね、よく遊びに来てたんですよ。これはすごく印象に残ってるんだけれど、一番、うちの息子の面倒を見てくれたのがねえ、庵野なんですよ。」

出典元:鈴木敏夫著「風に吹かれて」中央公論新社より

こんな感じです。

如何に庵野さんが宮崎さんや鈴木さんたちと仲が良いかが伝わってくるエピソードです。

tv版『エヴァンゲリオン』にジブリが関わった理由!

そしてtv版『エヴァ』の制作にジブリが関わった理由としては、彼らの仲の良さの延長線上にあるのです。

また鈴木さんの言葉を引用します。

「そうこうするうちに、たまに僕のところを訪ねて来るようになったんですよね。半年に一回なのか一年に一回なのか、そのときによって違うんだけれど。それでまあ仕事の話を最初にしたのは、彼がテレビ版の『エヴァンゲリオン』やってる時。要するにジブリでやってくんないかって」

────へぇー、『エヴァ』を?

「そうなんですよ。『エヴァ』のテレビシリーズ。その時に注文されたのが二本でね。僕はねぇ、『いや、やめたほうがいい』って(笑)。『だってジブリ、そういうの下手だしね。〈エヴァ〉の雰囲気とは違うから』って。ジブリ遅いから、みんな(笑)。」

(中略)

「(笑)庵野がね、今回は生活芝居が欲しいんだと。だからジブリに頼むんだよという。『とはいってもねえ、うまくいくかどうか。俺はあんまり勧めないよ』って言ったんですけど、『いやそうしても』って言うんでね、それでやったんですよ」

出典元:鈴木敏夫著「風に吹かれて」中央公論新社より

このような感じで『エヴァ』をジブリが担当することとなったのです。

鈴木敏夫さんとしては、『エヴァ』の雰囲気にジブリは合わないと言って、あまり乗り気ではなかったのですが、庵野さんがどうしてもやって欲しいと頼み込んだことで実現したのが11話なのです。

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ジブリ回のエヴァは?

さて、ジブリ回のエヴァ11話は、かなり強引決まり。そして制作したという感じでしょう。

鈴木さんは反対したけれど、庵野さんはなぜここまで強く頼み込んだのか?

恐らくそれは、鈴木さんや宮崎さんの率いるジブリだからだと思います。

普段から仲良くしてもらっている鈴木プロデューサーと宮崎駿監督。

そんな自分とすごく親しい彼らが作り上げたスタジオジブリに、ぜひとも『エヴァンゲリオン』に携わってほしかったのです。

つまり作品として必然性云々ではなく、庵野さんの個人的な思いによって鈴木敏夫さんにお願いしたということです。

鈴木さんは「ジブリは合わないからやめたほうがいい」と断るわけです。

たぶん良くないのが出来ると思ったのでしょう。

しかし庵野秀明さんは、例えジブリ制作によって『エヴァ』のバランスが崩れることとなっても、それでも親しい2人が作り上げたスタジオジブリが関わって欲しかったのだと僕は思います。
(といっても、宮崎駿さんは『エヴァ』制作には関わっていないのですが。)

確かに『エヴァ』11話は、今あらためて見てみると他の回と比べるとかなり浮いています。

話もエヴァの活躍はほとんどなく、なんというか『エヴァンゲリオン』ぽくないんですよね。

キャラクターの顔の感じ、特に目の表情が、他の回の話とかなり雰囲気が違うように僕は思えました。

一言で言うと、なんかジブリっぽい感じなのです。

『エヴァ』を1話から通して見た時、この11話はちょっと不思議な気分になりますね。

『エヴァ』なんだけど『エヴァ』じゃない!、みたいな・・。

ちなみに鈴木敏夫さんはジブリ回について次のように話しています。

「あとで僕、『エヴァ』を全部観てみたらね、これ、関わったスタッフに申し訳ないけれど、やっぱりジブリがやった回一番よくなかったですねぇ(笑)」

────ひどいこと言ってますねぇ。

出典元:鈴木敏夫著「風に吹かれて」中央公論新社より

鈴木さんはこのようにジブリ制作の『エヴァ』はあまり評価していないのです。

やはり11話のみ浮いた感じになってるのが、バランスが悪く感じたのでしょう。

プロデューサー視点からだと、1話だけ浮いているというのが気持ち悪く感じたのかもしれません。

庵野さんもたぶんこうなることは分かっていたのではないかと思います。

きっとジブリが作る回は、他の回と比べだいぶ浮いてしまうということに・・・。

だけどそれでも、
『是非一度でもジブリにやってほしい!例えそれで作品のバランスが崩れたとしても、それでもジブリが〈エヴァ〉に関わってほしいんだ!』
・・という強い願いで、庵野さんは鈴木さんに頼み込んだのではないかと僕は思うのですよ。

さて、全体から浮いてしまっている『エヴァ』11話ですが、僕としては実は面白いと思っています。

というのも、『エヴァンゲリオン』は全26話あります。

1話くらい浮いた雰囲気のものがあってもいいんじゃないかと僕は思うのです。

たしかに全体を通して見たときには、ジブリ回の『エヴァ』11話はだけバランスは悪いのかもしれませんが、ですが、そのバランスの悪さが僕はかえってかなり面白いと思います。

いきなりそれまでとは違うジブリっぽい『エヴァンゲリオン』が突如11話で登場するのです。

こんな面白いことはないのではないかと僕は思いますね。

一言で言えば意外性ということですね。

なので、僕は庵野さんが「〈エヴァンゲリオン〉の制作をジブリにやってほしい」と鈴木敏夫さんに頼み込んだことは大正解だったと思っています。

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