ハクと千尋は恋の関係!別れたその後に出会いはある?千と千尋の考察

今回もスタジオジブリ宮崎駿作品『千と千尋の神隠し』について書いていきますね。

これまで書いていきた『千と千尋』関連の記事は以下にまとめています。
⇓    ⇓    ⇓
『ジブリ総選挙で1位獲得!興行収入1位の千と千尋の神隠しまとめ』

『千と千尋の神隠し』は普通の女の子である千尋が、ある日突然油屋の世界に迷い込んだところから始まります。

油屋の世界は人間が誰一人いないところで、千尋は右も左も分かりません。

そんな千尋を最も助けたのはハクです。

どんなときでも千尋を支えてくれて、そんなハクの支えがあったからこそ千尋は頑張れたのです。

しかし、千尋はハクに支えられているだけではありません。

ハクのピンチを救ったのは千尋です。

大怪我をし、呪いで身体を蝕まれているハクを千尋は献身的に手当をしましたし、危険を顧みず銭婆のハンコを返しにいきました。

そして今度はハクが再び千尋を救い出すため、銭婆のもとへ迎えに行き、そして今度は千尋の囁きによってハクは自分の名前を取り戻すのです。

自分の名前を取り戻したハクは湯婆婆の支配下から逃れることが出来、そして2人も元の世界へと戻れるのです。

ハクと千尋、2人は互いが互いを支え合っている関係と言えましょう。

今回はそんな2人の関係について考えてみます。

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そもそも2人の関係は?

ハクと千尋の関係。

皆さんはどのような関係だと思いますか?

互いが互いを支え合うこの2人の関係。

僕の周りでは様々な意見があります。

「2人は強い友情で結ばれている関係に違いない!熱い友情は男女の壁も超えるのさ!」

「いやいや、2人は愛し合ってんだよ!恋人同士なんだ!」

「いや、彼らに恋愛感情はないでしょう!もっと、何ていうかそういったものではなく、神聖な関係じゃない?神様と女の子の関係だよ?
魂でつながってるとかそんなんじゃないかな?」

「うーん、難しい・・・。ハクと千尋は家族みたいな関係じゃないかな?」

とまあこんな感じで色々と言っていますね。

ネット上でも色々と言われていますが、特に多くの人が気になっていると思うのが、ハクと千尋の関係に『恋愛感情』があるのか、ないのか、ということでしょう。

皆さんはどう感じますか?

ハクと千尋は恋愛関係!琥珀川で出会ったときからの運命!

ちなみに僕の考えを言いますと、僕はハクも千尋も互いに『恋愛感情』はあるものだと解釈しています。

すなわち2人は恋愛関係にあるということです。

といっても、いわゆる分かりやすい男女の恋愛みたいな感じではないとも思っています。

例えば、シータやパズー、キキやトンボ、アシタカやサン、といった感じの関係とはちょっと違うと思うのですよ。

何が違うのか?、、と聞かれると明確に答えるのが難しいです・・。

なんと言ったら良いんでしょうか、、非常に難しいのですが、、、ハクと千尋は恋愛関係にあるとは思うのですが、恋愛に留まるような関係でもないと思うのですよね。

というのも、2人はそもそも立場が全然違います。

一方は神様、一方はただの女の子。

その2人が、かつて出会っていたわけです。

それもかなり特殊な出会い方です。

『千尋が琥珀川に落ちた歳に、琥珀側の神であるハクが千尋を水辺によせた』というのが2人の最初の出会いです。

その後、2人が出会うのが油屋の世界で、ハクは千尋のことをなぜか覚えていて、そして千尋も最初は忘れていたものの記憶の奥底で覚えていたのです。

なんというか、本当に魂が繋がってるレベルの絆と言ったら良いでしょうか。

とにかく、いわゆる男女の関係といったものとは違うように思えます。

そうなのですが、でも同時に『恋愛関係』にあるように思えるのです。

さらに、もう少し突っ込んだ言い方をしましょう。

つまりこういうことです。

ハクと千尋は非常に強烈な魂が繋がってるレベルの繋がりがあります。

その魂レベルの強烈な繋がりが『恋愛感情』という形で表面に表れているように思うのです。

まだ完璧に言葉にできていないのですが、僕が思う2人の関係について、何となく伝わったでしょうか??

ハクと千尋の強い絆!

2人の絆は、たった1度千尋が川に落ちただけでずっとお互いに覚えているほど、とんでもなく強烈です。

その非常に強烈な絆があるからこそ、お互いがお互いのピンチを救うために物凄く頑張るわけです。

湯婆婆の弟子であり、完全なる支配下であるハクは勝手な行動は許されていないはず。

そんな彼が人間である千尋を油屋で働けるように取り計らうことは、メチャクチャ危険なことのはずです。

にも関わらず、ハクは千尋を常に気にかけ、助言したり、両親に合わせてあげたり、まじないのかかったおにぎりも千尋のために作ったりしたのです。

危険を顧みず行動するには、強烈なエネルギーが必要です。

ハクをここまで動かす原動力は、いったい何でしょう?

僕はそれは『恋愛』の力だと思うのです。

特にハクが千尋におにぎりを渡すところなど、とても千尋を気遣って大事にしているように見えるのです。

これはまさに『恋愛感情』が働いていると言っても良いと僕は思うのです。

ちなみに、ハクが作ったおにぎりに関しては以下の記事を御覧ください。
⇓    ⇓    ⇓
『ハクの名言!おにぎりシーンの千尋へのセリフとまじないの力の考察』

また映画後半、ハクは千尋を迎えに行きました。

恐らくハクが初めて湯婆婆に楯突いたことでしょう。

その時のセリフを引用します。

ハク
「坊を連れ戻してきます。その代わり、千と両親を人間の世界へ戻してやってください。」

湯婆婆
「それでおまえはどうなるんだい。その後あたしに八つ裂きにされてもいいんかい!」

出典元:宮崎駿監督「千と千尋の神隠し」スタジオジブリより

それこそ八つ裂き覚悟での決意だったでしょう。

しかし自己を犠牲にしても千尋だけは救いたいという思いが伝わってくるんのです。

ハクをここまで動かすのは、まさに『恋愛』がもたらす強力な原動力によるものでしょう。

このシーンについては以下の記事でも書いています。
⇓    ⇓    ⇓
『ハクは八つ裂きにされてない!都市伝説『千と千尋のその後』を批判!』

千尋にしたってそうです。

千尋は龍の姿で暴れまわるハクを、恐れることなく追いかけて、そして彼の手当をしました。

その時の千尋のセリフです。

千尋
『釜爺さん!私これ、湯婆婆のおねえさんに返してくる!
返して、謝って、ハクを助けてくれるよう頼んでみる!お姉さんのいるところを教えて!』

釜爺
『銭婆の所へか?あの魔女はこえーぞ。

千尋
『お願い!ハクは私を助けてくれたの!
わたし、ハクを助けたい!』

出典元:宮崎駿監督「千と千尋の神隠し」スタジオジブリより

僕はこのシーンを見て思いました。

「コレが、あの千尋か?!あの臆病で引っ込み思案な千尋が、こんなに積極的になるなんて・・・!」

という風うにです。

あの千尋がです。

信じられなかったです。

すごい成長です。

千尋のこの成長ぶりには感動を隠せません。

あの引っ込み思案な千尋をここまで積極的に動かす原動力は何か?!

それも僕は『恋愛』の力だと思うのです。

『恋愛』後からは強烈に人を動かすことが出来るのです。

ですが、先ほども書きましたが、2人の関係はいわゆる男女の恋愛というものではないです。

片や神様、片やただの女の子との繋がりです。

どう考えても普通の男女の恋愛ではないです。

そういった物を超えた、もっと本質的な繋がりだと僕は思うのです。

種族が全く違う2人の絆ですから、それこそ深い部分での繋がりに違いないでしょう。

強固な2人の絆、それが恋愛という形で表面に表れていると僕は捉えています。

しかしそれはもはや普通の恋愛関係とは言えないでしょう。

恋愛に普通も普通じゃないも関係ないとも言えますが、しかしハクと千尋の恋愛は常識を逸脱してるのは間違いありません。

しかし、そうした常識を逸脱した恋愛を描きたいと宮崎監督は強く望んでいたと僕は思うのです。

そのことについては、後ほど書きます

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その後、油屋の世界で別れてから2人は再び出会うのか?

さて、『千と千尋の神隠し』では、ラストシーンで千尋とハクは別れの言葉を交わします。

僕はこのシーン、メチャクチャ好きなんですよ。

セリフを載せますね。

ハク
『私はこの先には行けない。千尋は元来た道をたどればいいんだ。
でも決して振り向いちゃいけないよ、トンネルを出るまではね。』

千尋
『ハクは?ハクはどうするの?』

ハク
『私は湯婆婆と話をつけて弟子をやめる。平気さ!ほんとの名を取り戻したから!
元の世界に私も戻るよ。』

千尋
『またどこかで会える?』

ハク
『うん、きっと。』

千尋
『きっとよ。』

ハク
『きっと。
さあ行きな!振り向かないで!』

出典元:宮崎駿監督「千と千尋の神隠し」スタジオジブリより

いや、このシーンはヤバイですね。

『もののけ姫』のラストシーンのアシタカが「共に生きよう」というシーンもかなり感動的なのですが、その『もののけ姫』のラストシーンを遥かに凌ぐ感動がここにはあると僕は思っています。

いや、なんど見てもこのシーンは最高なのです。

この最高のラストシーンで2人は別れます。

これまで互いを支え合ってきた2人ですが、せっかくお互いの出会いを思い出した2人なのですが、残念ながら別れなければならないのです。

千尋は無事に両親とともに元の世界へと戻ります。

きっとハクも湯婆婆の弟子をやめ、新たな一歩を踏み出していくことだと思います。

さて、2人は別れた後どうなるのか?

また出会うことは出来るのか?

非常に気になるところです。

ネットでは、様々な都市伝説があります。

しかし、その中でも大変馬鹿げてると僕が思う都市伝説も存在しています。

2人が別れた後『ハクが八つ裂きにされる』というものです。

感動的な別れの後の余韻を台無しにされた気分になる説です。

それについては以下の記事で書いています。
⇓    ⇓    ⇓
『ハクは八つ裂きにされてない!都市伝説『千と千尋のその後』を批判!』

他にも都市伝説では色々と言われています。

しかしここでは、『ハクと千尋がその後どうなるのか?』について僕の考えを載せてみます。

さて、千尋とハク、その後会えるのかどうか?

僕は2人は会えると思っています。

魂レベルでつながっている2人です。

巡り合わせで会えるはずだと僕は思っています。

ハクは神様です。

神様は宿るという話です。

きっとハクは千尋の住んでいる場所近くの何かに宿ると思います。

それは川ではないかもしれません。

川の神様ではなく、別の神様として何かに宿るのだと思います。

千尋の近くにいて千尋を見守っていくのです。

もしかしたら、もう少年の姿ではないかもしれませんし、龍の姿でもないかもしれません。

言葉も喋らないかもしれません。

しかし、どんな姿形になろうとも、言葉を喋らなくなろうとも2人にとっは大した問題ではないのです。

姿形のかっこよさ、コミュニケーションが取れないなどなど、そんな事どうでもいいレベルの絆を2人は持っています。

ちょっと抽象的な感じで書いてしまいました。

しかし、2人のその後の関係を考えた時に、どうも『具体的にこうなるはず!』みたいには想像できないのですよね。

上でも書きましたが、ハクと千尋の関係はいわゆる普通の恋愛の枠を超えています。

種族が全く違う2人が強固な絆で繋がっているのです。

その繋がりが恋愛という形で表面に表れてるのです。

だから僕は2人の絆は魂レベルだと思っているのです。

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ボツになった『煙突描きのリン』では年の差恋愛のストーリーだった?!

ハクと千尋の絆は、普通の恋愛を逸脱した関係だと書きました。

一般的でない男女関係、常識にとらわれない恋愛観。

先ほども書きましたが、宮崎監督はそういった常識を逸脱した恋愛ものを書きたいと切望していたのだと思います。

僕がそのように思ったきっかけは、未完成作品『煙突描きのリン』の存在です。

『煙突描きのリン』というのは、『千と千尋』の製作前にボツになった企画です。

ネット上でも『煙突描きのリン』は、少しは話題になってるので聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。

さて、ボツになった『煙突描きのリン』に関して、鈴木プロデューサーの言葉を引用します。

そうですね。これは宮さんが、ある企画を考えていたんですね。『煙突描きのリン』っていう六十歳と十八歳の娘のラブストーリー。
(中略)
でも僕、嫌だったんですね、その企画。六十のジジイと十八歳の娘の恋愛ってどうなんだろうと思った。実写ならともかく。つくってほしくないと。

出典元:鈴木敏夫著「風にふかれて」中央公論新社より

なんと60歳と18歳の少女のラブストーリーを考えてたとのこと。

なかなかとんでもないストーリーだと思います。

鈴木敏夫さんに反対され、この企画はボツになったのですが、そもそも何で宮崎監督は60歳と18歳の年の差恋愛のストーリーを考えていたのか?

それは常識を逸脱した恋愛を描くことを強く望んでたのだと思います。

いわゆる若い男女の恋愛ストーリーはもう既に描いてきているわけです。

特に、前作『もののけ姫』のアシタカとサンなど、典型的な美男美女の恋愛です。

『そういった恋愛ではない!もっと、常識を超えた、そんあ恋愛を描きたい!』

宮崎監督はそんな風に思うようになったのではないか?

だから1年かけて考えたのが60歳と18歳の恋愛だったのです。

つまり年の差、恋愛。

年の差と言っても、この年の差は常識を逸脱しています。

でも、常識では計り知れない2人の絆というものを描きたかったのだと思います。

そこには、単なる若い男女では生まれないような深い絆が生まれる。

心から繋がっている2人。

魂レベルで繋がっている2人の絆。

それを描くためには、アシタカとサンのようないわゆる美しい男女の組み合わせでは書き表せないと思ってた。

そして60歳と18歳のラブストーリーに至ったのです。

しかし、その企画は鈴木さんに却下された。
(より正確には、鈴木さんが嫌な顔をしたので、悔しくなって宮崎監督が自分からボツにしたとのこと。)

鈴木さんは宮崎監督に次のように伝えたとのこと。

『踊る大捜査線』っていうのを見たと。これは若者を描いているすごい映画だと。警察ものなんだけど、今の若者の生態を非常にリアルに描いていて、みんなが共感するものになっている。やっぱり映画をつくるっていうのは、主人公は若くなきゃ駄目なんじゃないですかねって。

出典元:鈴木敏夫著「風にふかれて」中央公論新社より

宮崎監督は思ったのでしょう。

「だったら、男女の見た目が若けりゃ良いのだろう!」、、と。

主人公・千尋は10歳の女の子。(鈴木さんと宮崎監督が、当時可愛がっていた女の子をモデルにした。)

ハクは見た目は12歳。

鈴木プロデューサーの望みどおり、若い男女の組み合わせです。

しかし、ハクは見た目は12歳の少年であるものの、その正体は川の神様です。

そして年齢は恐らく何百歳も年上でしょう。

ハクの本当の名前はニギハヤミ・コハクヌシです。

ニギハヤミは古事記に登場する神様のニギハヤヒノミコトから来ています。

古事記に登場する神様の名前を由来としているのは、ハクが千尋よりも何百年も前から生きている存在であることを象徴するためにつけたと僕は解釈しています。

この事については以下の記事でも書いています。
⇓    ⇓    ⇓
『千と千尋のハクの名前の秘密!本名ニギハヤミコハクヌシの由来は?』

つまり宮崎監督は、鈴木プロデューサーに却下された60歳と18歳の年の差恋愛を、美少年ハクは実は何百歳も生きる川の神であるという形で成熟させたというのが僕の考えです。

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ポニョへ受け継がれる?!

さて、『千と千尋の神隠し』では年齢や種族を超えた恋愛を描いてきた宮崎監督。

この恋愛観を受け継いだのが『崖の上のポニョ』ではないかと思うのです。

『千と千尋』では神様と女の子の恋愛でした。

今度は魚と男の子の恋愛です。

魚といったら、我々は普段から食べています。

そんな魚という存在と男の子が恋愛するのです。

神様との恋愛よりも更に発展していると僕は思います。

ところで、恋愛というわけではありませんが、『ポニョ』の世界だけでなく魚と人間は仲良くなれるのです。

その事については以下の記事で書きました。
⇓    ⇓    ⇓
『ポニョがそうすけを好きになったように現実の魚も人間に懐く?!』

今回はハクと千尋の関係について書いてきました。

『千と千尋』の記事は今後も書いていきますね。

『千と千尋の神隠し』関連の記事は以下からどうぞ。
⇓    ⇓    ⇓
『ジブリ総選挙で1位獲得!興行収入1位の千と千尋の神隠しまとめ』

他のスタジオジブリ作品については以下のバナーからどうぞ。

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