ハウルの動く城のソフィーと荒地の魔女の階段シーンの衝撃的な真実!

さて、今回はスタジオジブリ宮崎駿作品『ハウルの動く城』について書いていこうと思います。

『ハウルの動く城』は主人公ソフィーが初っ端から90歳の老婆にさせられるというショッキングな所から始まります。

物語の始めの方で主人公が悲惨な目に遭うというのは両親を豚にさせられた『千と千尋』の千尋や、タタリ神から村を守ったにも関わらず蝦夷の村から追放された『もののけ姫』のアシタカと共通しています。

千尋の場合はハクや釜爺、リンの助けによって何とか窮地を脱する事ができたのに対し、アシタカやソフィーはたった1人で道を切り開いていっているという違いがあります。

ソフィーは老婆にされたことにより体力的にも大幅にハンデを負っていますからアシタカよりも悲惨と言えましょう。

しかし持ち前の芯の強い性格でたった1人で荒れ地に行き、そしてハウルの城に忍び込み半ば強引な形で掃除婦として城の一員になることに成功しています。

そしてソフィーのその積極性に惹かれたのでしょう。

彼女の周りにはハウル、マルクル、カルシファー、荒地の魔女、カブ、ヒンがソフィーの周りに集まっていくところが『ハウルの動く城』の見どころの1つだと僕は思います。

ソフィー達の集まりは不思議な温もりを感じます。

僕は『ハウルの動く城』の中でもかなり好きなシーンがあります。

それは王宮の階段のシーンです。

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超面白い階段シーン

王宮には入口までやたらと長い階段が存在しています。

王宮の中に入るためにはこの長い長い階段を登りきらないとならないのです。

ソフィーはハウルの変わりに王様に会うために王宮まで来たのですが、そこで荒地の魔女と出会います。

荒地の魔女はソフィーにちょっかいをかけます。

荒地の魔女
「お久しぶり。あの時の帽子屋さんでしょ?」

ソフィー
「荒地の魔女!」

荒地の魔女
「ハウルに手紙を届けてくれてありがとう。ハウル元気かしら?」

ソフィー
「震え上がっていたわ。おかげで私は掃除婦として働いてるけど。」

荒地の魔女
「おほほほ、そりゃ良かったわねえ。ところであなた、なんで王様の所へ行くのよ?」

ソフィー
「就職活動!ハウルのところは、もううんざり!あんたこそなんなの?」

荒地の魔女
「私は王様に呼ばれているの。サリマンのバカもいよいよ、あたしの力が必要になったみたいね。」

ソフィー
「そんなことよりあたしに掛けた呪いを解きなさいよ。」

荒地の魔女
「あらあ、ダメよ。あたしは呪いは掛けられるけど、解けない魔女なの。お先に失礼。」

ソフィー
「ちょっと待ちなさい!待ちなさいってば!」

出典元:宮崎駿監督「ハウルの動く城」スタジオジブリより

もうこの2人のやり取り、面白すぎます。

荒地の魔女といったら、ソフィーに呪いをかけた張本人であり、また人々からは恐れられている存在です。

ですから本来であれば重苦しい雰囲気になるであろうところだと思います。

なのに、なんでこんなにギャグみたいな言い合いしているのかという感じです。

笑っちゃいますよ。

既に充分に面白いのですが、本題のシーンはこの後です。

ルールのためか、城内に入るためには自力で階段を登りきらなければならないため、ソフィーと荒地の魔女は2人してこの長い長い階段を登っていきます。

ですが、この2人がヒイヒイ言いながら登っていく様子が面白すぎるのです。

ソフィーは最初は1人で登りかけるのですが、サリマンの手下の犬のヒンにねだられて、ヒンを腕で担ぎながら階段を登っていきます。

よっこいせ。

うっ!、なんでこんなに重いのよ!

あまりの重さに顔を歪めて、何とか階段を登っていくのが本当にウケます。

ソフィーは仮にもヒロインですよ。

その彼女が、犬を担いで顔を苦痛に歪めてヒイヒイ言いながら階段をぎこちなく登っていっているのです。

こんな面白い状況があるでしょうか?

荒地の魔女の方も負けていません。

荒地の魔女はソフィー以上に辛そうです。

その肥満体のせいでしょう、体重が重すぎて階段を登るのがソフィー以上に辛そうなのです。

苦痛に顔を歪め脂汗を前身から吹き出しながら登っていく様子が本当に笑えます。

常に余裕そうだった彼女がヒイヒイいっているのです。

こんな面白い事があるでしょうか。

そして苦痛に顔を歪めている2人は、そんな状況でいながら互いに罵り合っているのです。

荒地の魔女
「ちょっと!待ちなさいよ!」

ソフィー
「何よ!呪いの、解き方でも、思い出したの?」

荒地の魔女
「だから、それは、知らない、の!」

ソフィー
「じゃあ勉強するのね!」

荒地の魔女
「はぁ、はぁ、おっかしいわねえ、なんであんな、元気なの?」

ソフィー
「はあ、ふう、あんたちょっと降りて。

あんた、今日はやめといたら?無理だよ!」

荒地の魔女
「あたしはね、ここを追い出されてから、五十年もね、荒地でこの日が来るのを、ずうっと待ってたんだよ!」

ソフィー
「じゃあ頑張りなー!手を貸すほど、あたしは親切じゃないんでね!おいでハウル!」

荒地の魔女
「もう、なによ薄情者!今度こそ、よぼよぼにしてやるから!はあ、はあ・・。」

出典元:宮崎駿監督「ハウルの動く城」スタジオジブリより

こんな状況でも罵り合う2人が本当に面白すぎます。

まるでコントですよ。

ゼーハー言いながら2人してなに言い合ってんのさ!って感じですよ。

特に荒地の魔女の脂汗を吹き出しながら、顔を歪めながらソフィーに悪態つくのが本当に笑えます。

そしてその2人に対し、兵隊たちが何の手助けをせずただ見ているだけなのシュールです。

とにかく、この階段のシーンはシュール過ぎて面白くて笑えるのです。

こんなヤバイくらい面白いシーンはジブリの中でもこのシーンくらいではないかと思いますよ。

衝撃的真実!階段シーンは当初予定されていなかった?!

さて、このヤバイくらい面白い階段シーン。

実は驚くべき事実がありました。

それはこのシュールな階段シーンは当初予定されていなかったということです。

つまり意図していないものだったのです。

もともとは、ソフィーと荒地の魔女が競い合うように階段を登るシーンではなく、ソフィーが荒地の魔女に手を差し伸べ助けるというシーンだったとのこと。

その事については鈴木敏夫プロデューサーの言葉で知りました。

この映画には、意図せず生まれた名シーンが他にもあります。たとえば、ソフィーと荒地の魔女が王宮の長い階段を上がる場面です。

宮さんが当初考えていたのは、ソフィーが先に上がっていくものの、途中で立ち止まって、荒地の魔女に手を差し伸べるというシーンでした。ところが、そのシーンを大塚伸治という腕利きのアニメーターがやってくれることになって、そのプランを捨てるんです。「大塚さんがやってくれるなら、そんな説明的な芝居はいらない」と言って、シーン全体を倍の長さにして、細かな芝居は大塚さんに任せることにしました。

その結果、二人のおばあちゃんが競い合いながら必死に階段を上がるという、じつに印象的なシーンに仕上がった。宮さんも満足したし、僕も感心しました。

出典元:「ジブリの教科書13 ハウルの動く城」株式会社文芸春秋より

『ハウル』で、ソフィーと荒地の魔女が階段を上がっていくシーンがありますね。あれはもともと宮さんが「おばあちゃん二人が階段を上がっていくシーンがやりたい」ということで始まりました。しかし、その感じを演技として描ける人はなかなかいない。当初の予定では、お話で持たせる予定でした。段の途中でソフィーが手を差し伸べて、おばあちゃんがおばあちゃんの手を引くことで感動させようと思っていたんです。そうしたら、ある日、そのシーンを描ける、優秀なアニメーターが見つかった。その途端に、「これは(間が)もつよ」となって、コンテの内容が変わり、秒数も倍になりました。宮さんは大喜びでしたよ。

出典元:「ジブリの教科書13 ハウルの動く城」株式会社文芸春秋より

さて、いかがでしょうか?

僕はこの事実を知って衝撃的でしたよ。

当初の予定では間が持たないとされていた階段シーン。

優秀なアニメーター大塚さんの登場により当初あったプランをすべて捨て、完全に大塚さんに任せたことであの超絶に面白いシーンが生まれたのです。

「えっ?!そうだったの?!」って感じです。

まさか、あの階段シーンにそんなエピソードがあるなんて、、という感じですね。

僕はアニメの専門的な事はよく分かりませんが、あんあ面白いシーンを描いたのですから、きっと大塚さんはすごいアニメーターなんだと思っています。

ですが、それと同時に僕は宮崎駿さんも改めてすごいと思いました。

なぜならば当初色々と考えていた計画があったわけです。

それを全部捨てるんですよ・・・。

普通なら出来ないですって・・(笑)

それを躊躇なく全部捨てて、大塚さんを信じて任せたのです。

それによってあの階段シーンが素晴らしく面白いものになり、宮崎監督も満足いくものとなったのです。

僕はこの事実を知って、「いい話だなぁ!」と感激しましたよ。

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荒地の魔女が階段を上らされる理由は?

さて、超絶に面白い階段シーンなのですが、僕は少し踏み込んで考えてみました。

そもそも、なぜ王宮に入るのにわざわざあんな長い階段を上らなくてはならないのか、ということについてです。

僕はこう思っています。

あの階段は荒地の魔女を疲れさせるための存在である、と。

どういうことかと云いますと、荒地の魔女は王宮に入るなや魔力を奪われてしまいます。

サリマンは荒地の魔女を弱体化させるために城に呼び出したのです。

そしてあの長い長い階段を上らせます。

荒地の魔女を疲れさせる作戦です。

そのままでは魔力を奪うのに抵抗されるでしょうから、まずは体力を奪うのです。

そして疲れ切って体力がなくなったところで一気に魔力を奪ったのです。

いや、そう考えるとサリマンは恐ろしいですね。

残酷です。

なのでソフィーも階段を上がることとなったのは偶然だと言えます。

荒地の魔女の来訪とタイミングが重なってしまったため、荒地の魔女とともに階段を上らされるはめになったのです。

サリマンはそうまでしてなぜ荒地の魔女の魔力を奪いたかったのか?、、

その事については、また別の機会に考えていきたいと思います。

『ハウルの動く城』の他の記事は以下からどうぞ。
  ⇓    ⇓    ⇓
『スタジオジブリ宮崎駿作品『ハウルの動く城』まとめ』

他のスタジオジブリ作品については以下のバナーからどうぞ。

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