ひるね姫のココネの父モモタローとイクミとの出会いや志島との関係について

今回も前回に引き続き、神山健治監督の作品『ひるね姫 〜知らないワタシの物語〜』について書いていきます。

『ひるね姫』はもうすぐ(2017年3月18日)公開予定の劇場版アニメ映画です。

小説版は既に発売されています。
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僕は小説買いました!

さて前回の記事では、ココネの父・モモタローが逮捕されたこと、モモタローの持つタブレットには完全自動運転のプログラムコードが入っている事について書きました。

前回の記事はこちらです⇒ひるね姫のココネの父モモタローの逮捕の理由とタブレットの秘密!(ネタバレあり!)

志島自動車はオリンピック開会式で自動運転のデモカーを走らす予定でしたが、しかし開会式三日前になっても完成していないという大ピンチな状態でした。

志島自動車の役員の渡辺はモモタローが自動運転のプログラムコードが入っているタブレットを持っていること思い出し、彼からそれを奪うことを考えたのです。

渡辺は警察に嘘の情報を流し、モモタローを逮捕させたのです。

しかしどうして、モモタローは完全自動運転のプログラムコードの入ったタブレットを持っていたのか?

そしてどうして渡辺はそのことを知っていたのか?

今回はその事について書いていきますね。

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完全自動運転のプログラムを作ったのは妻のイクミだった!!

ではまず、モモタローはなぜ自動運転のプログラムが入ったタブレットを持っていたのかについてです。

この自動運転のプログラムはモモタローが作ったものではありません。

モモタローの亡き妻(ココネの母)であるイクミが生前に作り上げたものです。

イクミはモモタローと結婚一年後に事故死しています。

その時娘のココネはまだ乳飲み子でした。

つまり少なく見積もっても18年前には既に完全自動運転のプログラムは書き上げていたということ。

完全自動運転はまだ世界で誰も完成させていない技術です。

それを17年以上前にそのプログラムを作り上げていたイクミはただ者でないことがよく分かります。

イクミは志島自動車の会長の娘!?

実はイクミ日本屈指の自動車メーカーである志島自動車の会長・志島一心の一人娘でした。

イクミはアメリカの名門大学を卒業してすぐに志島自動車の役員になるほど、すごく優秀な才女でした。

信じられないことに彼女は今から20年以上も前に完全自動運転が将来的に必要になってくることを予言していました。

時代の先が見えていたのです。

一種の天才と言えましょう。

イクミは時代は必ず自動運転技術を必要となることを会長に提言します。

これまでのやり方を続けているだけではダメだ。

世の中は今後どんどん変わっていくため、IT技術を積極的に導入しないと時代に取り残されると訴えたのです。

しかし、このイクミの考えに会長は真っ向から大反対するのです。

会長の一心は娘の提案を馬鹿げたものとして一蹴します。

そして次のように言うのです。

車はドライバー自らが運転してこそ、その素晴らしさがわかるというものだ。自動運転など誰が望む?!

出典元:神山健治著「小説 ひるね姫〜知らないワタシの物語〜」株式会社KADOKAWAより

イクミは会長の言葉に対し反論します。

車とは本来そういうものだったかもしれません。でも、時代は大きく変化しています。ソフト技術が自動車の運行や、車作りそのものをリードしていくことは、もはや世界の趨勢です

出典元:神山健治著「小説 ひるね姫〜知らないワタシの物語〜」株式会社KADOKAWAより

しかし会長はイクミの言葉に一切耳を傾けません。

ハード屋がソフト屋に頭を下げるようなことがあれば、それこそ車作りの終焉だ!

出典元:神山健治著「小説 ひるね姫〜知らないワタシの物語〜」株式会社KADOKAWAより

会長はこれまで自分が作り上げてきたものを否定された気持ちになったのでしょう。

自分の娘に自分が否定されている。

そう感じた会長・一心はどうしても娘・イクミの訴えには首を縦に振れなかったのです。

しかし、これだけ否定していた完全自動運転システムなのに、今はその技術にすがっているのです。

これほど皮肉な事はないでしょう。

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イクミは志島の下請け会社でモモタローと出会い結婚する!

イクミは旧体制の考えの会長に失望し、本社を出ていきました。

彼女は自分の能力を活かすべく向ったのは志島自動車の下請けの子会社である志島技術研究所でした。

志島自動車の電装系の下請けをしているその会社は、技術畑ということで志島本社からは見下されていました。

イクミはそこで伝説のエンジニアと言われる男と出会います。

その男は、ココネの父・モモタローです。

イクミはモモタローと電撃結婚します。

その後、イクミとモモタローは完全自動運転車を共同開発していくのです。

だからモモタローは完全自動運転のプログラムコードの入ったタブレットを所持していたのです。

父との確執により本社を去ったイクミですが、本社から見下されている下請けの会社でモモタローと出会い、そしてその2人が会長から大反対された自動運転車を一緒に作っていくのです。

まさに二人三脚といった感じでしょう。

2人の絆がとても感じられます。

イクミが事故で他界。モモタローは責任を負わされる!

しかし2人にとって幸せだったであろう時間は残念ながら続きませんでした。

イクミは自動運転車のテスト走行中に事故にあい、そのまま他界します。

結婚してまだ1年しか経っておらず、生まれたココネは乳飲み子です。

悲しみに暮れるモモタローに対し、志島本社は彼に圧力をかけます。

イクミが事故死したのは、自動運転のプログラムに不備があったからだと主張、事故の責任をモモタローに全て着せたのです。

本当はプログラムには不備がなく、事故は全然関係ない車からの衝突が原因だったのにです。

事故処理を担当したのは渡辺です。

当時、志島自動車の顧問弁護士を務めていた渡辺は、モモタローにイクミの持つ権利を全て破棄せよと言い放ったのです。

その時、モモタローは次のように主張します。

娘のココネと、イクミが書いたオリジナルコードだけはどんなことがあっても渡せない

出典元:神山健治著「小説 ひるね姫〜知らないワタシの物語〜」株式会社KADOKAWA

渡辺はこの時モモタローがイクミの残した自動運転のプログラムコードを所持していることを知ったのです。

ですが、渡辺にとってそれはどうでもいいことでした。

それよりもモモタローの娘ココネが、志島を相続する可能性を完全に潰すことに頭が周っていました。

自動運転のプログラムコードに関しては、どうせ大して意味は無いと判断し放置していたのです。

ですが、オリンピック開会式間近になっても一向に完成しない自動運転車の現状を見て、渡辺はモモタローからオリジナルコードを奪い取ることを考えたのです。

モモタローが完全自動運転のプログラムコードを持っていた理由、そして渡辺がそのことを知っていた理由は以上になります。

さて、僕は思いました。

本社の人間たちは『上がりを決め込んだおっさん達』だと。

『上がりを決め込んだおっさん達』

この言葉は、『東のエデン』の滝沢朗が大人たちに向って言っていた言葉です。

まさにこの言葉ほど彼らを言い表しているものはないだろうと僕は思いました。

それでも最終的にモモタローはイクミの残したプログラムコードと自分が岡山で実装したデータを志島に渡すのです。

結果的に会長である一心とモモタローのわだかまりはこのことで解消するのを見て、モモタローの信念の正しさが証明されたようで、僕は非常に感動したのです。

※2017/3/18追記!
『ひるね姫』の映画を見てきました!

感想は以下の記事で書いています!
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『ひるね姫』の感想!面白いけどつまらない?!意味がわからなかった時は小説を!!

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