ひるね姫の感想!森川ココネの夢の正体、それは?(ネタバレあり)

さて、前回に引き続き『ひるね姫』の小説版を読んだ感想を書いていきます。

前回の記事⇒『ひるね姫』の小説を購入!さっそくネタバレありの感想を書いていく!

前回の記事でも書きましたが、『ひるね姫』の映画公開に先立って小説が発売されたので、先日早速買いました。
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そして早速読み始めたのですが、あまりにも面白いので興奮してしまい、まだ全部読み終わっていないのに記事を書いてしまいました。

それが前回の記事です。

そしてついさっき、小説を全部読み終えました。

なのでこれから感想を書いていきますね。

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小説『ひるね姫』を読み終えた感想!

さて、のっけからこんなこというのもアレなのですが、『ひるね姫』を読み終えた感想を上手く言葉で伝えられる自信がありません。。

何故かと言うと、すごすぎるからです。

とにかくすごい、ヤバイというのが僕の率直な感想です。

何がすごいのか、何がヤバイのか、それを上手く伝えていきたいのですが、いかんせん僕の語彙力が乏しすぎて上手く言語化できそうにありません、。

ですが、少しでも『ひるね姫』の良さを伝えるため、僕が言葉にできる範囲で記事にしていこうと思います。

以下、僕が書くことには全然まとまりがないかもしれませんが、作品自体はメッチャクチャ面白いので、仮に僕の感想がつまらなかったとしても、是非とも映画は見ていただきたいと僕は願います。

ちなみに『ひるね姫』のあらすじが知りたい方は以下の記事を御覧ください。
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ひるね姫のあらすじ紹介!ネタバレあり!ストーリーが君の名は。に似てる?!

伏線回収がすごい

まず、何よりもストーリーにおける伏線の回収が本当にすごかったです。

物語の最後に向けて、本当に綺麗にスッと伏線が回収されていきます。

物語のあちこちに散らばっていた謎のかけらが、綺麗に集まってそれが一つの形になっていきます。

物語ラストに向けて、非常に盛り上がっていきますが、その盛り上がりとともに全てが一つになっていくのが重なっていて、本当に圧巻でした。

バラバラだったピースがはまっていき、謎が次々と分かるようになっていく様は結晶を見るかのような美しさすら感じます。

時期がオリンピック開幕直前であること、

ココネの父・モモタローが自動車整備士をしていること、

ココネの母が他界していること、

父・モモタローが突然逮捕されること、

謎の男(志島自動車の役員・渡辺)がモモタローのタブレットを狙うこと、

そしてそのタブレットが魔法のような力を発揮したこと、

犬のぬいぐるみジョイのこと、

自動運転装置がついたS-193のこと、

そしてココネが見ている夢の世界ハートランドのこと、

、、、、、これらがが全て繋がっていきます。

本当に綺麗に一本に繋がっていきます。

一体何をどうやったら、こんなストーリーが考えられるんだと思いましたよ。

前回の記事から僕はべた褒めしていますが、いや本当にすごいんですよ。

僕は神山監督作品が好きだという贔屓目は入っていることは自覚しています。

でもそれを差し引いても「これはすごい!!」と言いたくてたまらないのです。

感動的なエピソードがある!

さて、この美しい伏線回収とともに僕が『ひるね姫』で非常に素晴らしいと思ったこと、それはココネと父・モモタローそして亡き母イクミとの強い絆です。

その絆は本当に感動的で、素晴らしかった。
(・・・・・僕の語彙力がなさすぎて『素晴らしかった』としか言えないのが悔しい!!(笑))

神山監督はこの作品を作るきっかけについて次のように語っています。

日本テレビの奥田誠治プロデューサーから「自分の娘に観せたい映画を作ったらどうだろう」と声をかけられたのがきっかけです。

出典元:「ひるね姫 〜知らないワタシの物語〜」公式ページより

神山監督作品は、SF作品がほとんどです。

ですが、この作品はテーマとしては日常系といえます。

夢と現実がリンクしていく所はまさにSF的なのですが、あくまで森川ココネというごく普通の少女とその父の絆を描いた物語なのです。

正直に申し上げますと、僕は基本的に日常系の家族物はあまり感心がなく、いわゆる家族愛を前面に押し出したような作品は興味を惹かれないです。

ですが、『ひるね姫』はそういった類とは一線を画しています。

『ひるね姫』における父と娘の絆の描かれ方は、巷にあるベタな展開ではなく、非常に斬新な切り口です。

それについて以下に書いていきます。

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ココネが見ている夢の正体は??

さて、父と娘の絆ですが、『ひるね姫』に於いてはそれはココネの見ている夢という形で表れています。

ココネは最近同じ夢ばかり見るようになっています。

その夢はハートランドという不思議な国の夢。(⇒夢の内容について詳しくはこちらから)

実はココネが見ている夢は、父・モモタローが昔作り出した物語なのです。(そのことは前回の記事でも書きました。)

物語のタイトルは『エンシェンと魔法のタブレット』。

※ちなみに3/11よりHuluで、『エンシェント魔法のタブレット』が放送されています。⇒詳しくはこちらを御覧ください!

さて、それではどうして父・モモタローは『エンシェンと魔法のタブレット』なる物語を作ったのか?

その理由は娘を想う父の愛情からきています。

モモタローはココネのために物語を作りました。

ココネの記憶には存在しない亡き母イクミ。

父・モモタローはイクミがどんな人物だったかを、物語を通してココネに伝えていたのです。

『ひるね姫』の小説では、次のように書かれています。

モモタローは志島との過去を完全に封印した。しかしイクミがどれほど賢くて、まっすぐで、素晴らしい女性だったかを、物語にして聞かせてくれていたのだ。ココネもそう育つうように、という祈りを込めて。そしてイクミの物語がココネの心を満たしたからこそ、ココネはいつでも安心して、すぐに眠れるようになったのだ。

出典元:神山健治著「小説 ひるね姫〜知らないワタシの物語〜」株式会社KADOKAWA

父・モモタローと亡き母イクミには非常につらい過去があります。(その過去も物語の重要な鍵となります)

文字数の関係上ここでは詳しく書けませんが、ごく簡単に書きます。(細かい部分は端折ります。)

⇒より詳しくはこちらを御覧ください。

亡き母イクミは日本屈指の自動車メーカー志島自動車の会長の娘でした。

アメリカの有名大学を卒業し若くして父の会社の役員になるほど、非常に優秀な女性でした。

そして父のモモタローは高校卒業後に上京し、志島自動車の下請け会社の志島技術研究所というところで契約社員でエンジニアをしていました。

イクミはしばしば研究所に顔を出していることもあり、モモタローと仲良くなってしまい結婚しました。

しかしその結婚には志島の上層部は面白くありません。

モモタローとイクミは志島上層部からは理不尽な扱いをされます。

そして悲しいことに、二人が結婚した一年後、イクミは事故死するのです。

モモタローはその直後、幼いココネを連れて地元の岡山へ戻ったのです。

モモタローにとってイクミは誇るべき女性でした。

しかし、亡き妻イクミについて語るということは、封印したい過去も話さねばなりません。

それはきっとココネにとっても辛いことに違いありません。

だからきっとモモタローは物語を作ったのです。

娘を思う父、父を信じる娘を非常に素晴らしい形で描かれてるのを感じました。

父・モモタローは寝付けぬ娘のために、この物語を語り聞かせたのです。

ココネはその物語を効いている内に安心して眠れるようになったとのこと。

だからこそ、ココネは父の作った物語を夢として見るようになったのです。

いつしかその物語は、ココネの一部となって、そしてココネの夢として存在していくようになります。

『エンシェンと魔法のタブレット』の主人公は母・イクミ!

モモタローの作った物語『エンシェンと魔法のタブレット』の主人公はエンシェンという名のお姫様。

彼女は機械仕掛けの国で魔法使いとして生まれた少女。

とても活発で、積極的、正義感の強いキャラクターです。

そう、エンシェンとはまさにココネの母・イクミのことでした。

しかし、夢の中ではココネはエンシェンとして存在しています。

母・イクミであるエンシェンが、夢の中でいつしかココネと同化してたのです。

ココネは、実はエンシェンは自分自身ではなく母親であるということに後々気がつくのです。

それを知ったココネは大粒の涙を零すのです。

僕はジーンとしてしまいました。

なぜココネは夢の中ではエンシェンだったのか?

それはきっと、ココネの中でイクミが生きていたからに違いありません。

モモタローの物語の中で生み出されたエンシェン(イクミ)は、いつしかココネの心のなかに入り込み、ココネの夢という形で生き続けていたのです。

そしてイクミとココネは同化していったのだと僕は感じています。

僕はエンシェンが母・イクミであると知り、とても温かい気分になり、そして穏やかな気持ちになれました。

公式ページには『ひるね姫』の着想について次のように書かれています。

人はどうして夢を見るのだろうか。自分では気づかない無意識のストレスや心の渇き。心のなかに足りなくなっている何かをサプリメントのように補ってくれるのが、夢の役割なのかもしれない。

出典元:「ひるね姫 〜知らないワタシの物語〜」公式ページより

まさにココネの見る夢の世界は、母なきココネの寂しさを補うサプリメントとして存在していると言えるのではないでしょうか?

心に余裕のない現代だからこそ、こういった温もりは必要だと僕は思いました。

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S-193ハーツが駆けつけてくれる感動的なラストは『ひるね姫』最大の見所!!

最も感動的なのはラスト近くのシーンです。

ココネとモモタローの絶体絶命のピンチを亡き母イクミが救いに来るところです。

その場面の状況を簡単に説明します。

『ココネはビルのエントランスから落下している。

父・モモタローが間一髪でココネの腕を掴み一時的に助かった。

しかし、ココネを持ち上げようとするもモモタローの手のひらの汗でスベって、手首までココネが下がってしまう。

もうダメだ!!』

さて、この絶体絶命のピンチの状況。

そんな時、今は亡きイクミの声がモモタローの聞こえてきました。

あなたが困った時、私は必ず戻ってくる。だから、それまでココネをお願いね。

出典元:神山健治著「小説 ひるね姫〜知らないワタシの物語〜」株式会社KADOKAWA

その直後、バイクのS-193ハーツがビルの1階の窓ガラスを割って登場します。

ココネとモモタローを助けるためにです。

バイクS-193ハーツは完全自動運転装置がついています。

その完全自動運転装置は生前、イクミが書き上げたプログラムのコードを元にモモタローが作り上げたものです。

イクミの書き上げたコードで動くS-193ハーツ。

バイクS-193ハーツは自らの意志でココネとモモタローを助けるために駆けつけてきてくれたのです。

イクミはS-193ハーツとなって助けに来てくれたということです。

いや、ホントこのシーンはやばかったですね!

文章でサラッと書いても、この感動は中々伝わりにくいと思いますが、実際映画を見たら絶対に感動しますよこのシーン。

『ひるね姫』の最大の見所だと僕は思います!

ジーンとしてしまいました。

まとめ

さて、今回は小説『ひるね姫』を読んだ感想を書いてきました。

あまりにも自分のストライクゾーンにはまった作品だったため、読んでいて様々な感情が沸き起こりました

なので、この感想記事もかなりまとまりの無いものとなりました。

読んでいても、いまいちピンとこなかったかもしれませんが、だけど僕が『ひるね姫』を素晴らしいと想う気持ちは伝わったのではないかと思っています。

『ひるね姫』は大変素晴らしいです。

映画は絶対に面白いはずです。

なので是非とも『ひるね姫』の映画を見て頂ければなと思っています。

※2017/3/18追記!
『ひるね姫』の映画を見てきました!

感想は以下の記事で書いています!
⇓    ⇓    ⇓
『ひるね姫』の感想!面白いけどつまらない?!意味がわからなかった時は小説を!!

『ひるね姫』関連の他の記事は以下のリンクからどうぞ!
⇓    ⇓    ⇓
神山健治の新作『ひるね姫 ~知らないワタシの物語~』についてのまとめ

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