美人ジーナとかわいいフィオ、ポルコはどちらと結婚か?紅の豚その後

スタジオジブリ作品の『紅の豚』。

この作品は宮崎駿監督のアニメで、『魔女の宅急便』の次に作られました。

出典元:楽天市場「紅の豚 [ 森山周一郎 ]

『ナウシカ』、『ラピュタ』、『トトロ』、そして『魔女の宅急便』と続いてきた宮崎アニメですが、この『紅の豚』はこれまでの宮崎作品と比べると異色の作品と言えます。

『ナウシカ』以後の宮崎アニメでは主人公は例外なく少女でした。

物語は基本的に少女の視点で映されていきます。

しかし『紅の豚』では主人公は豚の姿をしている大人の男です。

そういった点で『紅の豚』はこれまでと雰囲気が違う作品です。

ちなみに大人の男を主人公としている点は宮崎駿の引退作『風立ちぬ』とも共通しています。

『風立ちぬ』の主人公は航空技術者で、飛行艇乗りのポルコとも遠からずといった感じです。

(【風立ちぬ】に関しては『風立ちぬの二郎と結婚した菜穂子がいい女でかわいいと僕が思う理由』の記事で書いています。)

ストーリーの描かれ方はシリアスな要素は少なめで、ギャグやユーモラスな雰囲気が作品全体を占めています。
(ただ、シリアスな場面もちゃんと存在しています。)

そのため『紅の豚』は良い意味で気楽に見られます。

ところで、『紅の豚』にはヒロインにあたるキャラクターが2人います。

ジーナ、そしてフィオですね。

この2人は『紅の豚』における紅一点的な存在になるわけですが、紅一点キャラクターが2人もいるという点も、これまでの宮崎アニメと比べ異色です。

(宮崎アニメの他のヒロインについては『スタジオジブリ宮崎駿アニメ作品のヒロインまとめ』の記事にまとめています。)

さて、ヒロインのジーナとフィオですが、2人はかなり対称的な存在として描かれています。

今回は、この2人について書いていこうと思います。

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ホテルアドリアーノを経営するマドンナ、ジーナ

ではまずジーナから。

ジーナというキャラクターは大人の女性です。(大人の女性をヒロインという点も宮崎アニメでは異色です。)

ホテル『アドリアーノ』を経営していて、アドリア海のマドンナ的存在で、かなりの美人です。

そして常に落ち着いた物腰でいます。

宮崎アニメの女性キャラクターは活発で元気な感じの女の子が多い中で、ジーナのような落ち着いた雰囲気の女性は珍しいです。

ヒロインではないですが、『風の谷のナウシカ』のクシャナは落ち着いた女性なので、ジーナは彼女と雰囲気は近いと思います。

クシャナに関しては『ナウシカ原作版のクシャナが部下から慕われる魅力と名セリフを紹介』の記事で書いています。

作中では『アドリア海の飛行艇乗りは、みなジーナに恋をする』とのことで、それを象徴するかのように空賊たちに大人気です。

しかし、マドンナとはいえジーナは辛い過去を背負っています。

彼女は結婚した夫と死別しています。それも3回もです。

夫はみな飛行艇乗りでした。

飛行艇乗りと3回の死別を経験しているジーナにとって、飛行艇乗りのマドンナ的存在というのは複雑な心境なのかもしれません。

彼女はポルコと幼馴染で、彼に思いを寄せています。

ジーナはホテル『アドリアーノ』の庭でカーチスにこのように言いました。

私、今賭けをしてるから。

私がこの庭にいる時その人が訪ねてきたら、今度こそ愛そうって賭けしてるの。

出典元:宮崎駿監督、「紅の豚」、スタジオジブリ、1992年

ジーナの言う『その人』というのは主人公ポルコのことです。

彼女はポルコを待ち続けていて、それ以外の男は恐らく眼中にありません。

言い寄ってきたカーチスを『ボク』呼ばわりして軽くあしらっていますから。

しかし例え眼中になくても店にやってくる空賊たちは相手をする、ジーナの器の大きさはまさに大人の余裕と言えるでしょう。

見た目はかわいい女の子!しかし凄腕の技師、フィオ

さて、次はフィオについてです。

フィオはジーナとはかなり対照的です。

大人の女性・ジーナに対しフィオは17歳の少女です。

新米の飛行艇設計技師として登場します。

ポルコに、『若くて女だから』という理由で修理を断られそうになりましたが、しかしその腕前はかなりのもので、後にポルコが認めてしまうほどです。

性格は非常に明るくて、物事を前向きに捉える性格でとにかく積極的かつ活発な性格で、常に落ち着いてるジーナとは正反対と言えます。

そして、ジーナは『美人』だというのに対し、フィオは『かわいい』が当てはまりますね。

まさに、いかにも宮崎駿が描くヒロインらしい、元気で活発なキャラクターと言えるでしょう。

宮崎監督としては、ジーナよりもフィオの方実はタイプとして好みなのではないかと僕は思いますね。

というのも、画面上に映っている時間はジーナよりもフィオのほうが長いですし、

飛行艇修理後もポルコについていってしまうほどの強引さがあり、ポルコの隠れ家で空賊たちに襲われたときも、彼らに説教をしてしまうという度胸もあります。

この気の強さは、『魔女の宅急便』で初対面で話しかけてきたトンボに対し怒鳴りつけたキキにも通ずるところがあります。

出典元:楽天市場「魔女の宅急便「コリコの町が好き!」1000ピースパズル no.1000-235

(『魔女の宅急便』のキキに関しては『魔女の宅急便 13歳のキキの性格と成長をトンボとの会話から考察』の記事で書いています。)

空賊たちへの説教が演説みたいになり、空賊達を自分のファンにさせてしまうほどの話術とカリスマ性があり、自分では気がついていないでしょうがフィオは人を惹きつけたり動かしたりする力が潜在的にあるように思えます。

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このように男をカリスマ性で惹きつけてしまうところは、性格的にはだいぶ異なりますが『風の谷のナウシカ』(漫画版)のクシャナ的だと感じます。

カリスマ性で言えばナウシカにもありますが、フィオの演説の前に男達がひれ伏してしまう感じが、ナウシカよりもクシャナ的なものを感じました。

クシャナに関しては『ナウシカ原作版のクシャナが部下から慕われる魅力と名セリフを紹介』の記事で書いています。

その一方で、『ポルコに飛行艇の修理を断られるのではないか』、『空賊たちに説教しながらも実は怖くてたまらなかった』という感じで、不安や恐怖を感じている面もあります。

不安、恐怖を持ちながらも、それを吹き飛ばすためにあえて明るく積極的に振る舞っているとも考えられます。

またフィオの父がポルコと同じ部隊にいた関係で、以前からポルコのことを間接的に知っていました。

フィオは父からポルコの武勇伝を聞くのが大好きで、ずっとポルコに憧れていたようで、そのためかポルコに思いを寄せているのです。

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その後、ポルコはジーナとフィオ、どちらと結婚したのか?

さて、対称的なジーナとフィオを見てきました。

この2人は年齢も性格も全然異なりますが、共通点もあります、

1つは空賊たちを虜にしてしまうほど人気がある事、もう1つはポルコに思いを寄せている事です。

2人はライバル関係にあると言えます。

しかし、このライバル2人がポルコを巡って争うということが全くないという事です。

それどころかフィオとジーナはホテル『アドリアーノ』で一緒に休暇を過ごすほど仲良くなっているのです。

これが『紅の豚』の非常に面白い点だと思います。

ところで、これまでずっと独身を貫いてきたポルコ。

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ポルコはこれからも独身のままなのか、それとも2人のどちらかと結婚するのかについては作中では明確に描かれていません。

しかしラストのあるシーンで、ジーナのプライベートの庭にポルコの飛行艇が停泊してるのが微かに映っています。

なので、ジーナは賭けに勝つことが出来たと思われます。

ポルコはジーナと結婚したものと思われます。

ポルコにとってはフィオよりもジーナだったということです。

僕としては『ポルコ・ジーナ』よりも『ポルコ・フィオ』の組み合わせのほうが好きなので、この結果はちょっとばかし残念に思えます。

でもまあ、ポルコとフィオが一緒になるというのは現実問題、色々と大変なのかもしれません。

ポルコにとってもフィオにとってもです。

でもポルコはフィオなど眼中になかったかというと、そんなことはないと思います。

ポルコはフィオに次のように言っています。

「フィオ、どうやら礼を言わなきゃならねえらしいな。

お前がチャンスをくれたんだ、ありがとうよ。

俺達は運命共同体ってわけだ。」

「へへ、オメエはいい子だ。

フィオを見てるとな、人間も捨てたもんじゃねえってそう思えてくるぜ。」

出典元:宮崎駿監督、「紅の豚」、スタジオジブリ、1992年

あのポルコにここまで言わせてるのです。

フィオはかなり見どころがあったのではないかと僕は思うのです。

また飛行艇乗りにとって有能な設計技師のフィオは非常に頼りになる存在でしょう。

ポルコのパートナーとしてこの上なく理想ではないでしょうか。

しかしフィオは若すぎたのでしょう。

ラストシーンでポルコはジーナに頼みます。

フィオをカタギの世界に戻してほしいと。

未来ある若い娘には真っ当な道を進んでいって欲しいというポルコの優しさがあったのでしょう。

フィオにとっては自分のことを『運命共同体でパートナー』だと言ってくれたのに・・・・、というショックがあったと思われます。

でもフィオはポルコの優しさもきっと分かっていたと思います。

しかし、もしフィオとポルコの年齢差が近ければ、2人が結婚するという可能性もあったと僕は考えます。

なので、フィオは非常に惜しかったと僕は思います。

今回は『紅の豚』のジーナとフィオについて書いてきました。

『紅の豚』続きの記事は『宮崎駿は可愛いフィオを守るためにラストで失恋を描いた!紅の豚考察』を御覧ください。

宮崎アニメの他のヒロインについては『スタジオジブリ宮崎駿アニメ作品のヒロインまとめ』の記事を御覧ください。

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