ナウシカの失恋!アスベルはケチャと結ばれる?!原作漫画版の結末

※この記事では『風の谷のナウシカ』原作漫画版についてのネタバレを含みます。

前回に引き続きスタジオジブリ宮崎駿作品『風の谷のナウシカ』について書いていきます。

前回書いた記事はこちらです。
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『ナウシカとアスベルは恋の関係に!その後2人は結婚の可能性はあり!』

前回の記事では、ナウシカとアスベルの関係について僕の想像で色々と書いてきました。

ナウシカとアスベルはけっこう相性が良いのではないかということでしたね。

工房都市の王族であるアスベルには機械整備が得意で、故障したメーヴェを素手で直す程のスキルです。

そのスキルは空飛ぶナウシカにとっては非常に心強いものでしょう。

そしてアスベルのカラッとした明るい性格はナウシカと合いそうだということでした。

だから2人がいづれ結婚することもあり得るのではないかと僕は考えたのです。

ただ、前回の記事で書いたナウシカとアスベルの関係は、映画版を想定してのものです。

『風の谷のナウシカ』は有名な映画版に加え、知名度は低いですが原作漫画版が存在しています。
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原作漫画版は映画版と比べると、概ねの設定やキャラクターは共通していますが、ストーリーは大幅に違い、実質全く別作品と言って良いです。

原作漫画版については以下の記事で書いています。
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『風の谷のナウシカ原作漫画の感想!映画と違い過ぎる絶望的なラスト』

さて、それでは映画版では結ばれる可能性があったナウシカとアスベルですが、原作漫画版ではどうなのでしょう。

今回はそのことについて書いていこうと思います。

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原作漫画版でのラストシーン、ナウシカ失恋確定!?

原作漫画版でのナウシカとアスベルの関係ですが、漫画最終巻で彼らがどうなるのかが明かされます。

結論から言いましょう。

ナウシカは失恋します。

今後もナウシカとアスベルが結ばれるということは、ほぼあり得ないだろうと思われます。

アスベルはケチャというドルク帝国の女の子と仲良くなってしまいました。

原作漫画の最終巻の一番最後のページで、アスベルとケチャが抱き合うシーンが描かれています。

そして抱き合う2人をナウシカは寂しそうに見つめているのです。

抱き合う2人を見るナウシカの表情は寂しさと同時に諦めの感情も表れています。

ですから、もうこれはナウシカの失恋は確定したと言っても良いと僕は思うのです。

映画版『風の谷のナウシカ』では、ラストでナウシカとアスベルは手を取り合って喜びを分かち合っています。

ですが、漫画版はそれとは全く対象的なのです。

アスベルを思うナウシカ

ナウシカとアスベルが一緒にいた時間は非常に短いです。

ですが、ナウシカにとってアスベルは特別な存在だったことでしょう。

ナウシカはずっと腕に包帯を巻いています。

それはアスベルがしてくれた包帯です。

ナウシカとアスベルは腐海で出会いますが、その際にアスベルは怪我をしたナウシカの腕に自らのシャツを包帯代わりにして結んでくれました。

ナウシカはその後アスベルと離れ離れになりますが、ナウシカはアスベルの包帯をいっときも外すことなく、ずっと巻き続けているのです。

ナウシカがアスベルの包帯をとても大切にしていることは、次のセリフのやり取りからも分かります。

ミト
「・・・・・・!?そのほうたいは?」

ナウシカ
「コレ・・・ ううん もうへいきよ

アスベルがしてくれたの・・・
彼のシャツだわ・・・」

出典元:宮崎駿「風の谷のナウシカ2巻」徳間書店より

ナウシカは上記のセリフをアスベルの包帯を愛おしそうに見つめながら言いました。

ナウシカはもう腕の怪我は治っているのですが、それでもずっとアスベルの包帯をつけているのです。

アスベルが包帯を結んでくれたのは1巻の終わりの方ですが、なんと6巻の終わりの方までアスベルの包帯を巻いていたのです。

ナウシカからアスベルへの思いの強さが感じられます。

(6巻の終わりで、ナウシカがヒドラに襲われた際に服をビリビリに破られるのですが、そこでアスベルの包帯もとれてしまいました。)

またナウシカはドルク帝国の船から自分を救ってくれたアスベルの安否をとても心配しています。

ナウシカはミトにこう言いました。

その人がわたしを逃すために土鬼(ドルク)の船にとどまったことも・・・・・・
もう殺されてしまったかもしれないことも・・・・・・

出来ることならいますぐにでも土鬼の船をさがして その人の安全をたしかめたい・・・・・・

その人というのはアスベルのことです。

アスベルはナウシカとともにドルクに囚われますが、ナウシカ1人を脱出させるために1人でドルクの船に残ったのです。

ナウシカからアスベルへの思いが伝わります

ただ皮肉なことに、アスベルはその船で出会ったケチャとその後仲良くなってしまったわけです。

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希望を見いだせないナウシカ、救いのない結末

さて、原作の結末で失恋するナウシカですが、ラストでのナウシカは精神的にかなりヤバイ状態にあったと思われます。

『人造人間のナウシカは巨神兵で人類を滅亡させた?!原作漫画のラスト』の記事でも書きましたが、ナウシカは最終巻で世界の真理を知ることになります。

・火の7日間は旧人類による世界再建のためのリセットだったこと、

・腐海は汚染された大気を浄化させるために人工的に作られたものであること、

・ナウシカ達の存在が人工的に作られたものであること、

・世界浄化の暁にはきれいな空気では生きられないナウシカ達は血を吐いて息絶えること、

・そしてシュワの墓所の卵より誕生する『一点の汚れもない心のきれいな新人類』がその後繁栄すること、

・・・・・・・などなどです。

ナウシカは旧人類の世界再建計画に反発。

「汚れの一切存在しない世界や新人類など、そんなもの偽りだ!」という強い信念により、旧人類の計画を生命の侮辱とし、ナウシカは巨神兵(オーマ)に命じシュワの墓を破壊させます。

人類滅亡エンドを自ら選択してしまったナウシカ。

崩壊するシュワの墓所の中で、命尽きる巨神兵(オーマ)を前に悲しみに暮れ、もはや生きる希望も無くしたかのように喪失感で動けなくなっているナウシカ。

その表情は文字通り『生気のない顔』です。

きっと崩れ行く墓と巨神兵と運命を共にするつもりだったのでしょう。

そんなナウシカを救い出したのはアスベルです。

アスベルは喪失感で正気を失っているナウシカに呼びかけます。

ナウシカ!!

のれっ つぶれるぞ

ナウシカ!!

出典元:宮崎駿「風の谷のナウシカ7巻」徳間書店より

その後、ナウシカは崩れ行く墓所からアスベルにより無事に助け出されます、

人々はナウシカの無事を喜びます。

ナウシカの無事を誰よりも嬉しく思ってたのはクシャナではないかと僕は思います。

クシャナ
「ナウシカだ 生きている!!」

チヤルカ
「な なぜ判るのだ?わしには見えぬぞ」

クシャナ
「間違いない 感じるのだ」

出典元:宮崎駿「風の谷のナウシカ7巻」徳間書店より

無事を喜び、皆に囲まれるナウシカ。

ナウシカは青い衣をまとい、夕日を浴びた大地は金色に輝いています。

『その者蒼き衣を纏いて金色の野に降りたつべし』の言い伝え通りになっているのです。

人々はその奇跡に希望を感じ喜び合っています。

しかし、ナウシカの顔は曇ったままです。

なぜかというと、もう人類に未来はない事を知っているからです。

蒼き衣は墓所の体液・つまり人工物の液体を浴びたから。

金色の大地は、たまたま夕日が当たった大地が金色に見えるだけ。

奇跡でもなんでもないのです。

奇跡を喜ぶ人々は、この世界の未来は滅びゆく運命であることを誰一人知りません。

精神的に繋がっているセルムを除いて・・・・

セルムはナウシカにテレパシーで囁きます。

ナウシカ

それは わたしとあなただけの秘密です。

生きましょう
全てをこの星にたくして

共に・・・・・・

出典元:宮崎駿「風の谷のナウシカ」徳間書店より

この秘密を共有できるのはセルムとだけなのです。

ナウシカはきっと悩んでいるはずです。

自分の選択は正しかったんだろうか?

本当にコレでよかったんだろうか?

だから、その喪失感から崩れ行く墓所と運命を共にするつもりだったと僕は思うのです。

それでもナウシカは墓から脱出し、生きる道を選んだのはアスベルの呼びかけがあったからでしょう。

ナウシカはアスベルの包帯をずっと大切にしてきました。

アスベルはドルク帝国の船から自分を助けてくれた人です。

その彼が自分を再び助けようとしてくれているのです。

喪失感で生きる気力も失ったナウシカにとって、アスベルは唯一の光だったのかもしれません。

もし物語のラストが『ナウシカとアスベルは共に生きていく』みたいな感じで終わるのであれば、ナウシカにとって希望のある未来だったでしょう。

ですが、そんな希望を持たせず物語が終結するのが漫画版『風の谷のナウシカ』のすごい所。

ラストの一番最後のページでナウシカの失恋が確定するわけですから。

思い悩むナウシカの目の前で、抱き合うアスベルとケチャ。(たぶん2人はナウシカが見ていることに気がついていない)

恐らくナウシカの持っていたであろう淡い期待が完全に崩れた瞬間です。

宮崎駿はナウシカとアスベルのカップリングの可能性を完全に封じ込めたのです。

ナウシカは抱き合う2人を寂しそうに見つめながらも、でも半ば諦めてるような表情をしています。

ナウシカは思ったのでしょう。
「もう自分はみんなと同じようには生きられない・・・」と。

世界の真理を知ってしまい、自らの意思とはいえ墓所を破壊してしまった自分はもう普通ではないと思ったことでしょう。

普通ではない自分がアスベルと一緒にはなることは出来ない、と悟ったのだと思います。

そしてナウシカは森の人セルムとともに精神的な繋がりをのなか共に生きていくことを決意したのだと思います。

それがナウシカにとって幸せかは分かりません。

ですが、ナウシカにはもうそうするしかないのでしょう。

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ケチャを選んだアスベル

このように『風の谷のナウシカ』原作漫画版は、悲壮感溢れる形で物語を閉じます。

映画版『ナウシカ』とはまるで違う救いようのないラストです。

人類滅亡は確定し、ナウシカも失恋するわけですから。

アスベルはナウシカを選びませんでした。

アスベルもナウシカを意識している描写はところどころ存在していました。

なぜアスベルはナウシカでなくケチャを選んでしまったのでしょう

その事について詳しくはまた別の記事で書いていこうと思いますが、1つ言えることはアスベルとケチャは長い時間ともに過ごしていたというのがあると思います。

一緒に過ごす内に情が移ったという事です。

ケチャはアスベルにとって手のかかる存在だったでしょう。

当初はケチャの敬愛する僧正が命を落としたことで物凄く荒れていました。

その時のセリフです。

ケチャ
「そばにくるな!!むこうへいってろ!!」

アスベル
「話をきいてくれよ!!」

ケチャ
「ウルサイ!
お前やあの娘が 僧正さまをたぶらかしたんだ!!

僧正さまのバカ・・・・・・・・・
死んじまったらなんにもならないじゃないか・・・・・・」

出典元:宮崎駿「風の谷のナウシカ3巻」徳間書店より

ですが、アスベルはそんな荒れるケチャを見守っているのでした。

ユパ
「しばらくソッとしておくしまあるまい」

アスベル
「エエ

あの子の気持ちはよくわかるんです。
僕も国をなくしたから・・・・・・」

出典元:宮崎駿「風の谷のナウシカ3巻」徳間書店より

アスベルには双子の妹のラステルがいました。

しかしトルメキアによりペジテは壊滅、ラステルはもういません。

アスベルはケチャを、妹のラステルのように感じてたのではないかと思います。

はじめはアスベルに激しく反発していたケチャですが、そんなアスベルの優しさに気がついていきます。

徐々にアスベルに心を開いていくのです。

そしてアスベルとケチャは物語のラストまで片時も離れないまま一緒に行動します。

アスベルは長い時間行動を共にするケチャに妹ラステルを重ねながら次第に情が移っていったのだと思うのです。

だからアスベルではなくナウシカよりもケチャの方を選んだのです。

今回は原作漫画版『風の谷のナウシカ』のナウシカとアスベルのカップリングについて書いてきました。

アスベルとケチャの関係については、別の記事で書いていこうと思います。

『風の谷のナウシカ』の他の記事は以下から御覧ください。
⇓    ⇓    ⇓
『スタジオジブリ宮崎駿作品『風の谷のナウシカ』まとめ』

他のスタジオジブリ作品については以下のバナーからどうぞ。

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