ポニョが人間になりたい理由は、父フジモトとそうすけのからの影響!

前回に続いて『崖の上のポニョ』について書いていきます。

(前回の記事は『ポニョの父フジモトが人間をやめた理由とグランマンマーレとの出会い』です。)

前回の記事では、ポニョの父・フジモトについて書いてきました。

フジモトは元々人間でしたが人間に嫌気が差し、人であることを捨て海の眷属として生きる道を選びました。

海なる母の存在であるグランマンマーレと結婚し、彼女との間にたくさんの魚の娘たちが生まれました。

彼は海なる母とは一緒に暮らすことは許されていないため、フジモトはグランマンマーレとは暮らしていません。

寂しいように思えますが、自分が忌み嫌う人間とは関わること無く娘達とともに暮らしていけることは、彼にとっては幸せだったことでしょう。

ところが、皮肉なことに娘のうちのポニョが人間の男の子そうすけに連れて行かれます。

フジモトは何とかポニョを奪還することに成功しますが、しかしポニョは『自分は人間になりたい』と言い続けます。

あれほど忌み嫌っていた人間。

自分は人間であることを捨て、海でひっそりと暮らしていたはずなのに、その自分の娘がいきなり『人間になりたい』などと言い出す訳ですから、とんでもないことです。

今回はそのことについて書いていきます。

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『人間になりたい』珍しいキャラクター

『人間でない者が人間になることを望む。』

宮崎作品で、こういったキャラクターって相当珍しいです。

例えば『もののけ姫』では森のものは人間を憎んでいましたし、『千と千尋の神隠し』では油屋の従業員も人間である千尋を煙たがっています。

出典元:楽天市場「ENS-108-400 千と千尋の神隠し えんがちょ! 108ピース

人間ならざるものが「人間になりたい」などと言うことは宮崎アニメでは非常に特殊なことなのです。

『崖の上のポニョ』のインタビューでも宮崎監督自身そのことを認めています。

────初めてですよ、ポニョのような存在が、宮崎アニメの中であんなに力強く「人間になりたい」なんて言うことは。

「そうですねぇ、ないですねぇ。よくこの時代にヌケヌケと言いますよね(笑)」

出典元:宮崎駿、「続・風の帰る場所 映画監督宮崎駿はいかに始まり、いかに幕を引いたのか」、株式会社ロッキング・オン、2013年、57ページ

なんだか皮肉っぽいコメントですね。

まあ、とにかくポニョみたいに「人間になりたい」と願うキャラは珍しいということです。

さてそれでは、どうして人ならざるポニョが「人間になりたい」と思ったのでしょう?

以下に僕の考えを書いていきます。

父・フジモトの遺伝により、『人間になりたい』と願うポニョ

ポニョは確かに海の者で、魚の子として生きています。

出典元:楽天市場「クムクムパズルみに 10ピース 崖の上のポニョ ポニョ KM-m12

でも、ポニョはフジモトの娘です。

いくら人間を捨てたとは言え、フジモトは人間であることには変わりありません。

ポニョにはフジモトの血が流れています。

そして生まれてからずっと人間の姿をした自分の父を常に見ているわけです。

「お父さん、他の生き物たちと違うのはどうして?」

このようにポニョは思って過ごしてきたでしょう。

ポニョの中に流れる人間の血が、人間への興味を持たせてもおかしくないと思います。

宮崎監督は次のように言っています。

「(前略)時代がどんな時代であれ、とにかく生まれてきた子は、やっぱり人間になろうとするんですよ。それは、否定できないんですよ、もう。(後略)」

出典元:宮崎駿、「続・風の帰る場所 映画監督宮崎駿はいかに始まり、いかに幕を引いたのか」、株式会社ロッキング・オン、2013年、57ページ

宮崎監督は、ポニョを人間の赤ん坊と同じだと考えています。

そして赤ん坊は皆・人間になろうとする、そのように宮崎監督は感じているのです。

だから、ポニョが「人間になりたい」と願うのは必然的と言えるでしょう。

余談になりますが、『もののけ姫』のサンも本当はきっと人間になりたかったのだろうと僕は思います。

出典元:楽天市場「もののけ姫 1000ピースパズル「惑いの夜」(1000-219) サン

でも、自分は捨てられたという事実が許せなかったのです。

『本当は人間になりたいけど、でも自分を捨てた人間は許せない。・・・』

そういった狭間で苦しんできたのだと思います。

ポニョの場合は、父・フジモトに愛されて育てられました。

ここが、サンと大きく違うポイントです。

ですから、例えフジモトが人間を嫌っていてもポニョは父のような『人間』という存在に興味をもってもおかしくないのです。

宮崎監督の言う通り、生まれてきたポニョは自然と人間になろうとするものなのでしょう。

それが人間の血を引くポニョの本能なのです。

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そうすけによって人間の本能に目覚めたポニョ

さて、本能的に「人間になりたい」と思っていたポニョ。

ある時ポニョは家出をしてそうすけと出会います。

そうすけはビンにはさまっていたポニョを助け、そしてポニョをバケツに入れて連れて行きます。

そうすけは無邪気にポニョに話しかけます。

ポニョにとっては父以外の人間との初めてのコミュニケーションです。

そうすけはポニョに対して好奇心を持って接してくれます。

きっとポニョはそれが嬉しくてたまらなかったのです。

そして、『きっとこれが人間の良さなんだ!自分も人間として生きたいな!』と本能的に思ったのです。

ポニョはきっと母グランマンマーレよりもフジモトの遺伝を強く受けたのではないかと思います。

つまり人間の遺伝が強く出ているのです。

ですから、きっと海の中で海の生き物たちよりも、そうすけと過ごした短い時間のほうがポニョにとっては大事だったのではないかと思うのです。

そうすけと出会ったことで、ポニョは自分の中の本能に気がついたのです。

フジモトに連れ戻された後「人間になりたい!」と強く願ったのは、そうした理由です。

出典元:楽天市場「崖の上のポニョ 無邪気な反抗(300-267) ジグソーパズル

『海で過ごすよりも人と触れ合いたい!』

上述したように、宮崎監督も生まれてきた子は人間になろうとするものと言っています。

ポニョがこのように願うのも当然なのです。

フジモトは大人です。

だから人間と関わらなくても良いのです。

でもポニョは子供です。

だから人間になりたいのです。

その後、ポニョは再び脱走してそうすけに会いに行きますが、それはポニョの中にある人間の血が、ポニョにそうさせたのです。

ポニョは本能のまま行動し、そしうて最初にコミュニケーションをとったそうすけを求め、地上に向かったのです。

そのせいで、世界は大変なことになりますが、ですが、ポニョを海に閉じ込めていてもきっと良くないことが起こったのではないかと僕は思います。

今回はポニョが人間になりたいと願った理由について書いてきました。

『崖の上のポニョ』、続きの記事は以下からどうぞ。
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『ポニョがそうすけを好きになったように現実の魚も人間に懐く?!』

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