崖の上のポニョは死の世界?不気味で怖い理由を考えてみた!

さて、久しぶりにスタジオジブリの宮崎駿作品『崖の上のポニョ』について書いていこうと思います。

ポニョの僕の評価『意味が分からない!けどリサのセリフに感動!』の記事でも書いたとおり、『崖の上のポニョ』はかなりわけの分からない作品です。


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そのわけの分からなさは、難解すぎて分からないという感じではなく、本当に何がなんだか意味が分からないという感じの作品です。

そしてわけの分からなさに加え、もう1つ大きな特徴があります。

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ポニョは怖い?

『崖の上のポニョ』と言えば、絵本的なタッチの絵柄で、いかにも子供に向けて作られたかのような作品に見えます。

なのですが、『ポニョ』を見た人の感想として、『なんか怖い』、『不気味』、『気持ち悪い』、『恐ろしい』などなどの恐怖の声が上がっています。

そうです、『崖の上のポニョ』には恐怖の要素が入っています。

実際に僕も不気味さを感じている一人です。

『ポニョ』は絵本的なタッチの絵柄で、パっと見はほんわかして和む感じです。


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なのですが、実際には『ポニョ』を見ていると不気味さを感じるのです。

いや、むしろ絵本的なタッチの絵柄が不気味さに拍車をかけていると言っても良いかもしれません。

『崖の上のポニョ』の都市伝説!死の世界を描いていた?!

多くのジブリ作品と同様に『崖の上のポニョ』にも都市伝説があります。

その代表的なのが、『実は津波で全員、死んでいた』というものです。

この都市伝説の出処はよく分かりません。

が、この都市伝説はあながち外れていないように思えます。

というのも『崖の上のポニョ』には死を連想させる要素がありますから。

『ポニョ』を見て死をイメージしたという話はよく聞きます。

というか、僕もそのように思えてしまいます。

『ポニョ』を見ていて驚くのが、ポニョが原因で津波が引き起こされ、そしてあっけなく人間の世界が海に飲み込まれていってしまうところでしょう。

『は???』ってなりましたよ。

だって、本当にあっけなく町が飲み込まれていったからです。

僕は怖かったですね。

あまりのあっけなさに・・・・。

僕はそこに『死』を感じましたよ・・・・・。

また、ポニョが荒れ狂う波の上を走るシーンも、かなりの不気味さを感じました。


108ピース 崖の上のポニョ 波の上を走る 108-259

人々の命を奪うであろう波の上を楽しそうに無邪気に走っているのですよ・・・・。

こんな不気味なことがありましょうか・・・・

そして、楽しそうなポニョの背景の色調が暗くてなんだかアンバランスです。

あのアンバランスさが不気味さをより一層強く感じさせます。

確か評論家の岡田斗司夫さんは、このシーンは悪夢のようだと言っていましたが、まさにそんな感じです。

とにかく普通ではないのですよ。

そもそも、あの時はそうすけは海に落ちそうになっています。

そうすけに死が近づいたときでもあるのです。

そして人間の世界が海に呑まれた後もおかしいです。

世界の破滅を目の前にして、人々のあのほのぼのとした感じ。

は???、、という感じです。

まるでピクニックでも楽しむかのようにのほほんとした様子は、明らかにおかしいです。

僕は言いようのない気味の悪さを感じます。

あの様子は現実離れしていて、あの世ではないかと思えます。

僕はこういった不気味なところに、死の世界のイメージを持ってしまうのです。

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どうして『崖の上のポニョ』は死のイメージが感じられるのか

さて、ここまで『ポニョ』は不気味であるという話をしてきました。

見た目はほのぼのとしたイラストの『ポニョ』。

なのにどうして不気味さがあるのかという感じです。

さて、ここからはあくまで僕の想像です。

それは、宮崎駿監督は潜在的に『死のイメージ』を元々持っていたということです。

あまり表には出さないけれども、実は『死』への思いを抱えているのではないかと僕は思っています。

潜在的に『死のイメージ』を意識していた宮崎監督は、『ポニョ』制作の際にはそれが噴出してしまったと僕は考えています。

それでは『ポニョ』以外で、宮崎駿作品で『死』と関連する作品はあるのか?

実はあります。

それは『となりのトトロ』です。

以下、それについて書いていきます。

『となりのトトロ』における『死』

『トトロ』と言えば、都市伝説がやたらと話題になっています。

『後半部分、メイとサツキは既に死んでいた!!』、というものです。

メイとサツキの死については、スタジオジブリは否定しています。

ですが、『となりのトトロ』は死と関連しているのです。

物語冒頭、メイとサツキは新しい家に引っ越してきます。

家がボロいということではしゃいでる2人ですが、この家について宮崎駿監督は次のように話しています。

基本的にあの家は、病人を療養させるために建てた離れのある別荘だと思ってるんです。結核患者の人のために建てた離れなんですね。で、その人が死んでしまったので、そのまま用なしにになって空いてた家なんです。

(中略)

これは裏設定なんで、いう必要ないのでだれにも言わなかったけれど、そう考えてた家なんです。

出典元:ロマンアルバム「となりのトトロ」徳間書店より

このように、メイとサツキの新しい家は、結核患者の療養のために建てられた家なのです。

そして、家の住人はそこで亡くなってしまって、そこに代わりにメイ達がやって来たということなのです。

カンタのおばあちゃんは、その元住人の死を看取ってたとのことです。

トトロにおける『死』はそれだけではありません。

ネコバスの存在も『死』と関連しています。

『となりのトトロ』の続編で『めいとこねこバス』という作品があります。


ジブリの森の映画 めいとこねこバス パンフレット (コミック)

この作品は、三鷹の森ジブリ美術館での上映用に作られた短編です。

この作品ではネコバスの役割が分かるようです。

僕は直接この作品を見ていないのですが、評論家の酒井信さんが著書で次のように述べています。

『めいとこねこバス』には人間によって森が伐採されたためか、たくさんのトトロが霊(?)となって死んだ姿で登場してくる。
(中略)
そしてこの霊(?)のようなトトロの群れは、電車で通勤するように、次々とネコバスに乗り込んで暗い森の中へと集まり、そこで巨大老ネコバスに乗り換えて、あの世(?)へと旅立ってしまうのである。

出典元:酒井信 著「最後の国民作家 宮崎駿」株式会社 文芸春秋より

ネコバスは、実は死んだトトロをあの世へと連れて行くための乗り物だということなのです。

『となりのトトロ』の都市伝説では、ネコバスは実は冥界への乗り物だったと噂されてますが、実はこの部分に関しては間違いではないのです。

このように『となりのトトロ』は死に関連する裏設定が存在していたのです。

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『もののけ姫』や『風立ちぬ』における『死』

他にも、『もののけ姫』や『風立ちぬ』に関しても『死』は関連してると思います。

『もののけ姫』ではシシガミがそうです。


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シシガミは命を与える存在であり、同時に命を吸い取る存在です。

彼は森を守るために戦った乙事主の命を吸い取りました。

また、ラスト近くでは首を取られたことでデイダラボッチとなり大暴走します。

その際、デイダラボッチの身体に触れたものは、みなあの世行きです。

シシガミの大暴走でたくさんのコダマが死んでいます。

『風立ちぬ』ではヒロインの菜穂子が結核で死に向かっています。


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命が削られていく中、二郎と2人で過ごすと決意しますが、最後は一人で山で死んでゆく彼女を見てると、やるせない気持ちになります。

まとめ

さて、色々と書きましたが宮崎作品にはこのように『死』を連想するものが存在するということです。

そうした『死』の要素が、『崖の上のポニョ』では吹き出してしまい、あのような怖い雰囲気のある作品となってしまったのではないかというのが僕の想像です。

しかし、『崖の上のポニョ』では、これまでの作品とは比べ物にならないほどの『死のイメージ』が感じられます。

特にポニョとそうすけが船で進んでいくあたりからは非常に気味の悪さを僕は感じています。

いったいどうして、『ポニョ』ではこのような事になったのか?

非常に興味深いところであります。

しかし、どうして宮崎監督は『死』の影がちらつくのか?

これについては、恐らく宮崎監督の母上が結核を患ってたことと関係があるのではないかと僕は思っています。

この件については、また別の機会に書いていこうと思います。

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