東京メトロ有楽町線と東武東上線で佐川急便の荷物を配達する?

佐川急便の公式ページに載ってる興味深いニュースを見つけました。

こちらです。『【佐川急便】鉄道・物流5社による共同実証実験 鉄道を活用した物流実証実験を実施します!』

鉄道路線を利用した物流の実験について書かれています。

ニュースの冒頭を引用しますね。

東京地下鉄株式会社、東武鉄道株式会社、佐川急便株式会社、日本郵便株式会社、ヤマト運輸株式会社では、2016年9月から10月にかけて、東京メトロ有楽町線~東武東上線において、既存の鉄道施設を活用した物流実証実験を共同で実施します。

出典元:SAGAWA、「【佐川急便】鉄道・物流5社による共同実証実験 鉄道を活用した物流実証実験を実施します!」、(2016/08/29)

さて、今回はこのニュースについて書いていきたいと思います。

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電車を利用した実験

さて上の引用文の通り、2016年9月から10月に、鉄道路線を利用した物流の実証実験が行われていたようです。(今は11月なので、もう終わってしまいましたね。)

普通、宅配便や郵便などの物流はトラックで運ばれますよね。

この実験では『トラックの代わりに電車を使用して宅配斑を運搬したらどうだろうか?』ということを実験で確かめていたわけです。

中々面白いアイディアだと僕は思いました。

実験に使用された路線は東武東上線と東京メトロ有楽町線の2路線です。

2路線と言っても東上線と有楽町線は直通運転されていて、和光市駅で線路が繋がっています。

なので実質1路線と考えても良いでしょう。(直通運転に関しては『直通運転とは何か?田園都市線と半蔵門線を例にその意味を考察』の記事で書いています。)

実験内容

さて、詳しい実験内容も書かれていたので引用します。

(1)拠点間輸送(5社で実施。日本郵便は新木場車両基地-和光車両基地のみ。)
物流各社の拠点からトラックで模擬荷物を新木場車両基地に搬入

東京メトロ10000系車両の1両に荷物を積載

有楽町線・東上線にて実験専用ダイヤで列車運行

和光車両基地または森林公園検修区に到着した列車から荷物を下ろし、トラックで物流拠点に搬出

(2)拠点~駅間輸送(東京メトロ・ヤマト運輸・佐川急便で実施)
物流各社の拠点からトラックで模擬荷物を新木場車両基地に搬入

東京メトロ10000系車両の1両に荷物を積載

有楽町線にて実験専用ダイヤで列車運行

新富町駅、銀座一丁目駅、有楽町駅の各駅で、到着した列車から荷物(台車1台程度)を下ろし、駅構内を経由して地上まで搬送

出典元:SAGAWA、「【佐川急便】鉄道・物流5社による共同実証実験 鉄道を活用した物流実証実験を実施します!」、(2016/08/29)

ちょっと分かりにくいと思うので、噛み砕いて説明してみます。

まずは(1)拠点間輸送を図にします。。

拠点(ここからトラックで輸送)⇒車両基地(ここから電車で輸送)⇒車両基地(ここからトラックで輸送)⇒拠点

トラックでの輸送の間に鉄道を利用しています。

(2)拠点~駅間輸送も図にしてみますね。

拠点(ここからトラックで輸送)⇒車両基地(ここから電車で輸送)⇒駅(ここから台車で目的地まで荷物を輸送)

トラックと鉄道を利用して、駅からは目的地まで台車で直接運びます。

実は以前から鉄道を利用した物流は存在した

実は今回の実験に限らず、佐川急便は鉄道を利用した物流は既に行ってきています。

JR貨物のスーパーレールカーゴです。(スーパーレールカーゴについてはまた別の機会に書いてきます。)

ではスーパーレールカーゴと今回の鉄道物流実験はいったい何が違うのか??

それは、旅客用電車を利用しているという点です。

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旅客用電車を利用した物流

スーパーレールカーゴは貨物列車です。

貨物列車とは物を運ぶため専用の列車のことで、人は乗車できません。

スタジオジブリ作品【魔女の宅急便】では主人公キキが貨物列車に乗ってしまいましたが、本当は違法なのです。(魔女の宅急便については『魔女の宅急便 13歳のキキの性格と成長をトンボとの会話から考察』)で書いています。

しかし、今回の実験では一般客が乗る旅客用の電車で荷物を輸送しているというのが特筆すべきポイントです。

つまり、一般客と一緒に宅配物を載せて運ぶというわけです。

わざわざ荷物専用の貨物列車を走らす手間が省け、また貨物用にダイヤグラムも変更しなくて済みます。

特に東京メトロは本数も多いですから、旅客列車の利用は良いアイディアだと感じました。

デメリット

しかし、同時にデメリットもあります。

混雑してる時間帯はキツイということです。

特に、朝のラッシュ時などに宅配物を置くスペースは確保するのは極めて困難でしょう。

今回の実験で使用された東武東上線と東京メトロ有楽町線はどちらも通勤時間帯は混みますので、ここをどう対策するのか気になるところです。

また何らかのトラブルで電車が遅延したときは大変です。

電車は時間に正確な反面、事故で止まったりすると身動きが取れなくなります。

トラックのように、別の道を使って・・・というわけにはいきません。

下手したら、数時間も地下に閉じ込められるなんて事も起こりえます。

時間指定の宅配物を電車で輸送するのは、この場合を考えると非常に危険だと思われます。

物流の旅客電車移動はとても興味深いアイディアです。

デメリットをどのように克服するか、今後の動きに注目していきたいです。

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