ハクの正体が龍なのはデイダラボッチを受け継いだから?千と千尋考察

今回もスタジオジブリ宮崎駿監督作品『千と千尋の神隠しに』について書いていきます。

これまで書いてきた『千と千尋の神隠し』の記事は以下からどうぞ。
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『ジブリ総選挙で1位獲得!興行収入1位の千と千尋の神隠しまとめ』

出典元:楽天市場「108ピース ジグソーパズル 千と千尋の神隠し 海原鉄道(18.2×25.7cm)

今回の記事ではハク、そして千尋について取り上げたいと思います。

不思議な雰囲気を持つハクですが。

ストーリーラストでは龍の姿となって千尋の前に登場します。

この龍の姿のハクもまた不思議な魅力を持っていますよね。

今回は龍の姿のハクについてと、そのハクに対しての接し方から分かる千尋の人間性みたいなものについて書いていこうと思います。

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龍の姿のハク

ハクが龍の姿で千尋の前に現れるのは、作中で2回です。(おにぎりシーンの直後、橋の所から見える遠くで飛んでいるハクを入れれば3回)

1回目は、銭婆から呪いを受けて大怪我をして千尋の前に現れます。

苦しそうにしながら暴れているその姿その表情は、『もののけ姫』でエボシの石火矢の鉛を身体に受けたモロの苦しそうな表情に近いように思えました。

苦しそうにしながらも暴れて、千尋の前で歯を食いしばってうなり続け闘争心を絶やさないハクの表情に対して、不謹慎な言い方かもしれませんが生命の美しさを感じてしまいました。

いつも冷静沈着のハクからは想像できない、彼の普段見せない姿を垣間見た瞬間だったと僕には思えましたね。

2回目は、銭婆の家の前に降り立つシーンです。

嬉しそうに駆け寄る千尋に対し、落ち着き払った感じでゆっくりと微笑みます。

人の姿のときとはまた違った余裕な感じが、まさに王者の風格と言ったとこでしょうか。

非常に印象的です。

出典元:楽天市場「ENS-300-297 千と千尋の神隠し 迎えにきたハク 300ピース

そしてその龍のハクに千尋がまたがって油屋へ戻っていくわけですけど、僕はこのシーンがスタジオジブリの中で最も感動するシーンだと思っています。

それについては以下の記事でも書きました。
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『千と千尋のハクの名前の秘密!本名ニギハヤミコハクヌシの由来は?』

このヒロインが空を飛ぶというところがいかにも宮崎アニメらしい感じもします。

ナウシカはメーヴェに、シータはタイガーモス号に、サツキとメイはトトロに、キキは箒に、フィオはポルコの飛行艇にみなそれぞれ乗って空を飛んでいるからです。

出典元:楽天市場「魔女の宅急便「コリコの町が好き!」1000ピースパズル no.1000-235

だから千尋も空を飛ぶというのは宮崎アニメらしいといえますが、それでもやはり龍に変身したハクに迎えに来てもらい乗せてもらえたという何とも言えない特別な感じは、他の宮崎作品とはまた違った感じがします。

というのも、もともと人の姿をしているキャラクターが変身してそれが乗り物になってるからだと思います。

この変身に特別感が表れていると僕は考えます。

ハクはデイダラボッチを受け継いだ?

ハクが龍となって登場するというのは『千と千尋の神隠し』の大きな特徴の1つでしょう。

これまでの他の宮崎アニメでは、主要キャラクターが人以外の姿になる事はほとんどありませんでした。(『紅の豚』のポルコは例外として)

例えば、ナウシカの正体が実は蟲だったとか、キキの正体が猫だったとかはないわけです。

自分は山犬だと主張するサンも、その姿は人そのものです。

出典元:楽天市場「ENS-108-287 もののけ姫 モロとサン 108ピース

タタラ場に襲いかかるときだけ、人の姿から山犬に変身するとかではないのです。(もしそうだとしたら、それはそれでかなり面白そうですが。)

しかし、ハクの場合は人から龍へと姿かたちを変身させます。

その変化の具合は全くの別物と言ってもよく、千尋がハクだと言わなければ、誰も気が付かない程です。

『もののけ姫』ではシシ神がデイダラボッチに変身しています。

獣の姿から、巨大な得体の知れない姿に変わるその様はかなり印象的でした。

出典元:楽天市場「【300P】【もののけ姫】 ディダラボッチとコダマ

ハクの龍への変身はデイダラボッチの要素を受け継いでいるようにも思えます。

キャラクターの変身はドラゴンボールやドラクエみたい?

これまでの宮崎アニメではキャラクターが全然別の姿に変身するなんてこと事態珍しいことでした。(紅の豚は唯一の例外)

キャラクターの姿が変身するというのは、例えばドラゴンボールのフリーザとか、或いはドラクエのラスボスではしばしば変身が行われます。

ドラゴンボールのフリーザは第4形態、セルは第3形態、魔人ブウに至っては相手を吸収したりすることで変幻自在に姿を変えます。

『もののけ姫』のデイダラボッチ彼らと比べれば変身の回数は少なめですが、しかし、変身前と変身後ではその姿形が全然違うという意味では同じくらいのインパクトが有るように思えます。

『もののけ姫』のデイダラボッチの変身のインパクトを今度は主要キャラクターで試みたのが『千と千尋の神隠し』のハクの龍への変身なのではないかと僕は感じました。

また、変身とはちょっと違いますが、カオナシも油屋の従業員を吸収することで、身体が膨れ上がり、性格も凶暴になっていきます。

相手を吸収して取り込んでいくという点は、ドラゴンボールのセルや魔人ブウに近いと思います。

ところで宮崎監督はそもそもドラゴンボールやドラクエに興味があるのか、ちょっと疑問ですが、影響は何らか受けていたようにも思えなくもないです。

というのも『千と千尋の神隠し』で湯婆婆がカオナシにエネルギー弾を打つシーンがありますが、宮崎監督の描いた絵コンテでは「ドラゴンボール風」と説明がかかれているのです。

確かに湯婆婆のエネルギー弾の構え方は、かめはめ波を打つポーズにそっくりです。

出典元:楽天市場「ドラゴンボールヒーローズ/第8弾/H8-24 孫悟空  超かめはめ波 SR

なので少なくともドラゴンボールの存在は意識していたと思われます。

ハクの正体が龍であることの意義

これまでキャラクターが全く別の姿へと変身することがなかった宮崎アニメ。

前作の『もののけ姫』で人間ではないキャラクターのシシ神でデイダラボッチへの変身を試み、そしてその後の『千と千尋の神隠し』では人間の姿をしたハクにも変身を適用させるようになったわけですが、同時に人間とそうではないものの区別が曖昧になっていくのを感じます。

次の記事でも書いていきますが、千尋は大怪我を負い暴れる龍のハクに対しても特に恐れること無く接しているわけですが、これは人と人ならざるものの差が薄まっている表れのように思えました。

これまでの作品でも例えばナウシカは、人ならざる蟲とコミュニケーションを取ってるように、人と人ならざるものの交流は描かれていましたが、しかしそれはナウシカが超特別な才能を持った聖女のような存在だから可能なのだという風に描かれていたのです。

森のもののけとコミュニケーションを自在に取れるサンにしても全く同じです。

サンは人間でありながらも、心は山犬で、そして彼女の異常なジャンプ力と異常な素早さ、石火矢の鉛玉を顔面に受けても(お面でガードしていたとはいえ)無傷で済んでいる彼女はもののけそのものと言っても良いでしょう。普通ではなく特別な女の子なのです。

唯一『トトロ』ではメイやサツキがトトロやネコバス達とコミュニケーションを取ってるように思えますが、しかし、メイたちは彼らと言葉をかわしているわけではありません。

その意味ではちょっと違うかなと思っています。

千尋はナウシカやサンといった特別な女の子からはかけ離れた、所謂ごく普通の女の子として描かれています。

これは宮﨑駿監督自身、意図的にそうしたと言っています。

以下の記事でその点について書いています。
⇓    ⇓    ⇓
『宮崎駿が千尋を可愛い美少女にしなかった理由!千と千尋の神隠し考察』

そんな千尋が人ならざる姿のハクに対してコミュニケーションを図ろうとしているのが凄く驚きでした。

(もちろん、釜爺やリンなどは人ではないですが、一応人に近い姿をしています。)

先にも書来ましたが、恐らく宮崎監督の中で人と人ならざるものの境目が曖昧になってきているのだと思ったのです。

そしてこの傾向は『崖の上ポニョ』にも受け継がれていくものだったのでしょう。

さて、今回は人間離れした龍のハクについて色々とまとまりがなく書いてきましたが、次回の記事では人間離れしたハクへの接し方から、千尋の人間性について考えていきたいと思います。

⇒次の記事へ続きます。

『千と千尋の神隠し』の他の記事は以下から御覧ください。
⇓    ⇓    ⇓
『ジブリ総選挙で1位獲得!興行収入1位の千と千尋の神隠しまとめ』

他のスタジオジブリ作品については以下のバナーからどうぞ。

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