正体は龍で琥珀川のハクへのセリフから分かる千尋の性格、それは?

今回もスタジオジブリ宮崎駿監督作品『千と千尋の神隠しに』について書いていきます。

これまで書いてきた『千と千尋の神隠し』の記事は以下からどうぞ。
⇓    ⇓    ⇓
『ジブリ総選挙で1位獲得!興行収入1位の千と千尋の神隠しまとめ』

出典元:楽天市場「」

千と千尋の神隠し [ 柊瑠美 ]

前回の記事では、ハクが龍に変身することについて書いてきました。
(前回の記事は『ハクの正体が龍なのはデイダラボッチを受け継いだから?千と千尋考察』です。)

これまでの宮崎作品では登場人物が途中で変身するということは基本的にありませんでした。(『紅の豚』は唯一の例外。しかしポルコの変身した姿はほんの僅かなので、カウントに入れませんでした。)

キャラクターが変身するのを本格的に取り入れたのは『もののけ姫』のシシ神からデイダラボッチへの変身が最初であり、今度はそれを準主役級に主要なキャラであるハクに取り入れられたということでした。

また、人の姿であるハクが龍の姿として千尋の前に現れるわけですが、そこで千尋が龍のハクとコミュニケーションを姿を見て、僕は宮崎監督の中で人間とそうではないものの境目が曖昧になってきているのではないかと感じた、ということも書いてきました。

今回の記事では、龍のハクに対しての千尋の接し方の様子から、千尋の人間性について僕が感じたことを書いていこうと思います。

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千尋は龍のハクを見て琥珀川だと悟った?ハクへ向けてのセリフより考察

さて、龍になったハクについて書いてきましたが、ここで千尋についても考えていきたいと思います。

まず、龍のハクに対しての接し方から、千尋の性格で分かるが2つあります。

1つめは千尋は物事の本質を見抜く力があるということ。

そして2つめ、千尋はけして人を容姿などで差別しないということです。

出典元:楽天市場「ENS-300-298 千と千尋の神隠し 本当の名前 300ピース

それでは1つめ『千尋は本質を見抜く能力がある』から見ていきます。

龍になったハクはある時、千尋の目の前に現れました。

縁側で佇んでいた千尋は遠くの方で鳥のようなものに襲われている龍を目撃します。

それを見た千尋は次のようなセリフを叫びます。

ハクー、しっかりー、こっちよー!

出典元:宮崎駿監督、「千と千尋の神隠し」、スタジオジブリ、2001年

たぶん視聴者のほとんどは驚いたことでしょう。

え?!あの龍、ハクなの??、、という感じで。

千尋のこのセリフがなければ、龍の正体がハクだとは誰も分からなかったはずです。

そもそもなぜ千尋はあの龍がハクだと分かったのかについては明確には説明されていません。

映画のラスト近くで、ハクの正体が千尋の家の近くを流れていた琥珀川であるということが明かされます。

詳細は以下の記事で書いています。
⇓    ⇓    ⇓
『千と千尋のハクの名前の秘密!本名ニギハヤミコハクヌシの由来は?』

千尋は小さい頃、琥珀川に落ちたわけですが、龍のハクを見たときにその時の記憶が瞬間的にフラッシュバックしたのではないかと僕は考えています。

恐らくハクは龍であることが本来の姿なのだと思いますが、本来の姿である龍のハクを見た時に、昔落ちた川の感覚に近いものを感じたのかもしれません。

それと同時に、今まで自分の事を気にかけてくれ、優しく接してくれたハクもあの琥珀川なのでは?、、と瞬間的に気がついたのだと思います。

恐らくこの時点ではまだ無意識レベルでしょうが・・・。

千尋は自分の直感のままに、負傷し荒れ狂う猛獣のごとく龍に対し、「ハク!」と呼びかけ続けます。

釜爺の所で苦しむハクに対しての千尋のセリフを載せます。

ハクしっかり!どうしよう、ハクが死んじゃう!

(中略)

ハク、これ河の神様がくれたお団子。

効くかもしれない、食べて!ハク、口を開けて!ハクお願い、食べて!ほら、平気だよ。

(中略)

あけて、いい子だから!大丈夫、飲み込んで!

出典元:宮崎駿監督、「千と千尋の神隠し」、スタジオジブリ、2001年

このシーンでのハクの暴れっぷりは凄まじいです。

体当たりをされて怪我をする可能性もあります。

そんな猛獣状態のハクに対しても、龍はハクだと信じていたからこそこのように接することが出来たのです。

だから僕は千尋は本質を見抜く力が備わっていると思うのです。

ちなみに千尋はなぜ危険を顧みずハクのことを助けようとしたのか?

それは、千尋にとってハクがとても大切な存在だったからです。

詳細は以下の記事で書いています。
⇓    ⇓    ⇓
『ハクと千尋は恋の関係!別れたその後に出会いはある?千と千尋の考察』

僕も含め多くの人は、感覚的なことよりも、実物の印象の方を優先させます。

仮に龍がハクだと分かった所で、多くの人は唸り声を上げ、今にも襲いかかろうとする猛獣に優しく声をかける行動が取れるかといえば、無理ではないかと思います。

しかし、千尋の場合は直感によりこの龍の正体に気づき、そしてこの怒れる猛獣がハクであると信じる力が強く持っていたため、優しく接し続けることが出来たのです。

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人を外見で判断しない千尋の性格

さて、2つめの『千尋はけして人を容姿などで差別しない』ということについてです。

このことについては、先ほどの1つめの事と書いていることは重なります。

先程も書いたように、大怪我を負ってその傷による苦しみでハクは暴れています。

もとのヒトの姿のときのハクの面影はそこには全くと言っていいほど感じられないでしょう。

しかし、千尋はそんな状態になったハクに、とても心配そうに声をかけているのです。

どんな姿をしていてもハクはハクだ、と思ってるからでしょう。

これはつまり千尋は人を容姿や外見で差別しない性格だと言えます。

どんな状況にあっても、その人はその人だと思い続けられる心を持っているということです。

それを裏付ける行動として、千尋のカオナシへの接し方からも読み取れます。

『千尋ストーカーのカオナシは日本人の性質そのもの!千と千尋の神隠し』の記事でも書きましたが、カオナシは千尋をストーカーし、最終的に油

屋で大暴走します。

でもそんなカオナシに対しても千尋はけして邪険にしたり差別しようとはせず、1人の存在として尊厳を認めています。

千尋のこうした行動は、実はかなりすごいことです。

ラストで登場する銭婆も、千尋のこういった相手を思いやる性格の良さを感じ取ったのです。

だから銭婆は千尋に対して優しく接したのだと僕は思っています。

この点については以下の記事も御覧ください。
⇓    ⇓    ⇓
『銭婆の性格は優しいが実は怖い?ハクに呪いをかける湯婆婆の姉の正体』

この点では【魔女の宅急便】でトンボの見た目だけで『ロクなやつじゃない!』と判断したキキとは大違いです。

出典元:楽天市場「ジグソーパズル 500ピース 魔女の宅急便 どこへ届けるの?

キキと千尋を比べた場合、しっかりしてるのはキキだと思います。

キキのほうが積極的で、空も飛べるし、顔も美少女です。

比べると、千尋にないものをキキはたくさん持っています。

でも千尋のほうが人に対しての優しさ、思いやりがあります。
(もちろんキキも映画後半に向かって、成長して変わっていくわけですが・・。)

キキの性格に関しては以下の記事を御覧ください。
⇓    ⇓    ⇓
『魔女の宅急便 13歳のキキの性格と成長をトンボとの会話から考察』

千尋のように行動出来る人は多くないと思います。。

何だかんだ僕も含む多くの人は、キキのように人を外見とか表面とかで判断するからです。

外見だけではありません。

人間は自分たちと違うものを排除しようとするものです。

宗教裁判や魔女狩りなんてのもそうしたことの表れでしょう。

しかし、千尋はそうではありませんでした。

例えこれまでと見た目が変わってしまっても、変わらずにハクをハクだと思って接することが出来るのです。

千尋にはこうした心の優しさがあります。

『宮崎駿が千尋を美少女に描かなかったのはなぜ?千と千尋の神隠し考察』の記事でも書きましたが、千尋は他の宮崎アニメのヒロインと比べると、見た目がパッとしません。

特別美少女というわけでもなく、何か秀でた能力もあるわけでもありません。

しかし、龍になり暴れるハクに対し変わらず接するように、外見で人を判断しない性格である千尋が、特別な美少女であってはいけなかったのではないかと思うのです。

宮崎監督曰く『千と千尋』は子供たちに向けて作ったアニメということです。

子供たちが喜んでくれるような、共感してくれるような、そんなアニメにしたかったというのです。

そうであるからこそなおのこと、千尋の優しさを感じ取ってもらうためには、千尋が特別ではなく普通の女の子っぽくなくてはダメだったのでしょう。

「人を外見で差別してはいけないよ」という宮崎監督から子供たちへのメッセージがあるのではないかと僕は千尋の行動からそのように感じました。

『千と千尋の神隠し』の他の記事は以下から御覧ください。
⇓    ⇓    ⇓
『ジブリ総選挙で1位獲得!興行収入1位の千と千尋の神隠しまとめ』

他のスタジオジブリ作品については以下のバナーからどうぞ。

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