千と千尋の神隠しの電車シーン 海原電鉄の特徴と謎

今回もスタジオジブリ宮崎駿監督作品『千と千尋の神隠しに』について書いていきます。

これまで書いてきた『千と千尋の神隠し』の記事は以下からどうぞ。
⇓    ⇓    ⇓
『ジブリ総選挙で1位獲得!興行収入1位の千と千尋の神隠しまとめ』

出典元:楽天市場「1000ピースジグソーパズル『千と千尋の神隠し 油屋』

今回注目するのは、千と千尋に登場する電車についてです。

僕は電車好きの人間です。

特に首都圏近辺の路線図を眺めたりするのが日々の楽しみという人間です。

今回の記事では、そんな電車好きの僕の視点で『千と千尋』に登場する電車の特徴のみについて書いているため、ストーリーには触れていません。

もし、『千と千尋』の物語に絡めて電車の謎が気になる方は、以下の記事を御覧ください。
⇓    ⇓    ⇓
『千と千尋の電車シーン考察!人が透けている謎と千尋が電車に乗る理由』

上記の記事では千尋やカオナシといったキャラクターについても触れています。

そんなわけで、今回は『千と千尋』に登場する、電車の特徴を鉄道好きの視点から書いてみますね。

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電車のシーンに関して思うこと

ストーリー後半の盛り上がりで出てくる乗り物が電車というのがとても面白いと思いました。

千と千尋はファンタジーの世界です。

魔法だったり呪いだったり不思議な生き物だったりが存在する世界です。

色々と現実世界とはかけ離れています。

そんな世界の中で、ストーリー後半のシリアスな場面で、なぜ電車なんだ?という感じなのです。

それこそ現実からかけ離れた不思議な乗り物だったり、あるいは現実からかけ離れた不思議な生物(例えば大きな鳥)に乗って移動するのでもよかったと思うのです。

例えばとなりのトトロでは、猫バスみたいな存在です。(一応バスということですけど、明らかに化け猫で、現実からはかけ離れています。)

しかし、千と千尋に出てくる電車は、見た目は普通の電車です。(といっても車両の感じは一昔前の古いものですが)

出典元:楽天市場「さんけい みにちゅあーとキット スタジオジブリシリーズ 千と千尋の神隠し 銭婆の家と海原電鉄

ファンタジーの世界の中で、あえて普通の電車を登場させるというところが、千と千尋の面白いポイントのうちの一つであると僕は思うのです。

その普通の電車が、水没した線路、海原を走っていくというある種現実離れした姿が、これまた幻想的な雰囲気を醸し出しているように思えます。

千と千尋の世界観には電車はぴったりだったと思います。

ちなみに、ある鉄道では電車が水上を走っていた時期がありました。

そのことの詳細は以下の記事で書いています。
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『水上を走る電車が実在した!千と千尋の神隠しのモデルと言われる鉄道』

電車の特徴

さてこの電車ですが、海原電鉄という鉄道会社が運行しています。

海原電鉄は、水で氾濫している海原の上を走っていきます。

線路は水に浸かっているのが特徴です。

電車は勢いよく水をはじき飛ばしながらホームに入ってくる電車の様子は、ある意味スプラッシュマウンテンのようです。

扉が開き、千尋たちが電車に乗ろうとすると、運転士が切符を渡すように手を差し伸べてきます。

つまり海原電鉄は駅で切符を買い改札を通り電車に乗るのではなく、電車に乗るときに切符を運転士に渡すという方式なわけです。

このように車内で精算する方式は、路面電車のようです。

出典元:楽天市場「MODEMOモデモNT91東京都電7000形「更新車」旧塗装2005

それにしても運転士に切符を渡す場面まで細かく描写しているのもすごいと思います。

さて、この電車ですが電車というには一つ欠けているところがあります。

実はこの電車、線路の上に架線がありません。

架線というのは線路の上に通っている電線のことです。

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電車の線路の上には必ず架線が通っています。

そして、どの電車にも電車の屋根にパンタグラフというのがあってそこから電力を供給し、電車が動くわけです。

出典元:楽天市場「Nゲージ 0238 PG16形パンタグラフ

電気で動くから電車なのです。

海原電鉄には架線がありませんので、電車ではなく気動車ではないかという意見も出ています。

気動車とはディーゼルエンジンで動く鉄道車両のことです。

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パっと見が電車に似ていますが、電車と気動車は全然別物です。

気動車は電車と比べると架線を張らなくて良いから設備面では簡易ですし、メンテナスも電車に比べ楽です。

しかし、常に燃料を抱えながら走る気動車は経済的には電車より劣ります。

だから、本数の多い都心の鉄道はみんな電車なのです。

逆に本数の少ない地方の鉄道だと、電車ではなく気動車が走っています。

東京都心から比較的近いところだと八王子駅と高崎駅を結ぶ八高線の高麗川駅から高崎駅の間は気動車が走っていますね。

話がかなり脱線しました。

海原電鉄は架線がないため、電車ではなく気動車ではないかという意見が出ているわけですが、僕の考えですが宮崎監督は電車のつもりで描いたのではないかと思っています。

というのも海原電鉄という会社名に『電鉄』とついています。

電鉄は電気鉄道の略です。

電気鉄道とは電気を動力源として車両を走らす鉄道のことです。

ということから海原電鉄で走っている車両は電車ではないかと僕は思うわけです。

しかし、電車だとするとなぜ架線がないのかという疑問が出てきます。

これは僕の想像ですが、映画を見る時の視覚的なことを考えたのかなと思っています。

海原電鉄は海の上を走っているわけですが、その姿は大変幻想的です。

出典元:楽天市場「ENS-108-401 千と千尋の神隠し 海原鉄道 108ピース

2両編成の短めの電車と、そしてその後ろに広がる青空と白い雲が、広々とした空間を感じさせます。

鉄道好きの僕にとっては非常に興奮する場面でしたが、鉄道にさほど興味のない人にとっても、電車シーンは美しいと感じるものであると僕は思います。

しかしその幻想的な風景の中で、もし架線があったらどうでしょうか?

美しく広がる青い映像の中で架線やそれを支える電柱が描かれていたら、視覚的に邪魔ではないでしょうか?

だから電鉄としながらもあえて架線を描かなかったのだと僕は思います。

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海原電鉄の謎

さて、ここまで海原電鉄のついて色々と書いてきました。

海原電鉄は見た目は普通の電車です。

しかし普通なのは見た目だけであって、謎が多い電車です。

例えば電車に乗っている乗客たち。

千尋が乗った電車ですが千尋たち以外の乗客はみんな影のように黒く、そして身体が透けています。

みんなどことなく疲れたような感じで、じっと下を向いています。

彼らはなぜ、黒くそして透けているのか不思議です。

そして、釜爺の話ではこの電車は一方通行で戻りの電車が存在しないというではないですか。

以前は反対方向も運転されていたとのことですが、なぜ一方方向だけの運転になってしまったのか不思議です。

とすると、乗客たちは果たしてどこから来てどこに向かっているのか?、なんの目的で電車に乗っているのか?、乗客たちは帰る予定がないのか?、などなど色々と謎です。

あと釜爺は千尋に降りる駅を間違えると大変なことになると言っています。

これは一体何を意味しているのか?

降りる駅を間違えたら、次の電車に乗れば良いという単純なことでは済まされないということなのでしょう。
海原電鉄は一見普通の電車に見えますが、劇中の電車の様子を見てみるとたくさんの謎が多くありますね。

この辺りの謎については、作中では全く言及されていません。

しかし、色々と想像または考察しがいのある要素です。

僕は上記の謎の中でも、電車の中の透けてる人々について以下の記事で考察してみました。
⇓    ⇓    ⇓
『千と千尋の電車シーン考察!人が透けている謎と千尋が電車に乗る理由』

『千と千尋の神隠し』の他の記事は以下から御覧ください。
⇓    ⇓    ⇓
『ジブリ総選挙で1位獲得!興行収入1位の千と千尋の神隠しまとめ』

他のスタジオジブリ作品については以下のバナーからどうぞ。

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