千と千尋のハクの名前の秘密!本名ニギハヤミコハクヌシの由来は?

今回もスタジオジブリ宮崎駿作品『千と千尋の神隠し』について書いていきます。

これまで書いてきた『千と千尋』の記事は以下からどうぞ。
⇓    ⇓    ⇓
『ジブリ総選挙で1位獲得!興行収入1位の千と千尋の神隠しまとめ』

『千と千尋の神隠し』は主人公千尋が油屋の世界に突然迷い込み、そこでたった1人で働きながら様々な困難を乗り越えて成長していく物語です。

宮崎監督の持ち味である不思議な世界観が、この作品では遺憾なく発揮され、不思議で魅力あるキャラクターが最も登場する作品だと僕は感じています。

所謂人間ではないキャラクターが最も多く登場するのも『千と千尋』の特徴で、さらにその世界で1人で過ごさねばならない千尋は宮崎アニメの中で最も平凡な女の子であるというのも非常に面白い点です。

なぜ主人公が平凡な女の子なのかについては以下の記事に書きました。
⇓    ⇓    ⇓
『宮崎駿が千尋を可愛い美少女にしなかった理由!千と千尋の神隠し考察』

そんな平凡な主人公千尋がなぜこの世界でやってこれたのか?

それはハクの支えがあったからに他ならないでしょう。

彼は千尋のことを常に気にかけてくれてました。

ハクは湯婆婆の側近的な位置づけで、何だか雰囲気的には冷たい感じです。

でも彼は千尋に対してはすごく優しくしてくれるのです。

ところで千尋を支え続けたハクですが、彼の『ハク』という名前には秘密があります。

今回はその事について書いていきます。

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ハクの名前は本名ではない

ハクの名前の秘密については映画の中盤に差し掛かったくらいで明かされます。

かの有名な(?)おにぎりシーンでハクと千尋は次のような会話をします。

ハク
「湯婆婆は相手の名を奪って支配するんだ。
いつもは千でいて、本当の名前はしっかり隠しておくんだよ。」

千尋
「私、もう取られかけてた。千になりかけてたもん。」

ハク
「名を奪われると、帰り道が分からなくなるんだよ。
私はどうしても思い出せないんだ。」


「ハクの本当の名前?」

出典元:宮崎駿監督「千と千尋の神隠し」スタジオジブリより

『ハク』という名前は本名でないことが明かされます。

本当の名前は湯婆婆に奪われてしまい、思い出せなくなっています。

ハクは湯婆婆に名を奪われ支配され、帰リ道もわからないという状態です。

ちなみにこの感動的なおにぎりシーンについては以下の記事で書いています。
⇓    ⇓    ⇓
『ハクの名言!おにぎりシーンの千尋へのセリフとまじないの力の考察』

千尋は名前を書き間違えた?!

ちなみに余談ですが、千尋も湯婆婆に名を奪われ『千』にされてしまいましたが、彼女は湯婆婆の契約書にサインする際に、本名『荻野千尋』の『荻』の字を書き間違えているのです。

そのため、恐らく湯婆婆の完全な支配下ではなかったと思われます。

物語中、千尋は油屋を抜けて電車に乗ったり等、比較的自由に動き回れてたのは、名前を書き間違えていたため完全に千尋の名は奪われていなかったからかもしれません。

ちなみにヤフー知恵袋でも興味深い記述がありましたので引用します。

※出版されている絵コンテのみの内容で映画では描かれていませんが
湯屋で働いている人々は実は契約書に本名を書いておらず
偽名を書いて湯婆婆に完全に支配さる事を免れていますが
ハクだけは本名を書いてしまって完全に本当の名前を奪われてしまっていた。

出典元:知恵袋「千と千尋の神隠しを借りて見てたんですが、ハ・・・」より

つまり油屋ではハクだけが唯一完全に名前を奪われていたという事なのです。

リンから『ハクは湯婆婆の手先だ』と言われるほどですが、これはハクが他の従業員たちと違って、完全に湯婆婆の支配下に置かれていたということでしょう。

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ハクの本名は千尋によって思い出す!

物語の終盤、ハクは千尋の囁きによって自分の名前を完全に思い出します。

ハクが千尋を龍の姿で油屋へと連れて返っている途中です。

千尋はハクにまるで独り言をいうかのように、ハクにとって重要なワードを含む話をするのです。

その千尋のセリフを載せます。(ちなみにこのシーンは究極的に好きなシーンです。ヤバイぐらい感動しています。)

ハク、聞いて。
お母さんから聞いたんで自分では覚えてなかったんだけど、私、小さいとき川に落ちたことがあるの。

その川はもうマンションになって、埋められちゃったんだって。

でも、今思い出したの。その川の名は、その川はね、琥珀川。

あなたの本当の名は、琥珀川。

出典元:宮崎駿監督「千と千尋の神隠し」スタジオジブリより

その直後、ハクは龍の姿から少年の姿へと戻り、千尋に言います。

「千尋、ありがとう!私の本当の名は、ニギハヤミ・コハクヌシだ!」

出典元:宮崎駿監督「千と千尋の神隠し」スタジオジブリより

・・・・・・そうです。

この『ニギハヤミ・コハクヌシ』というのがハクの本当の名前です。

ハクは琥珀川という川の神様だったのです。

その川は今はもうないのですが、昔、千尋とハクは出会っていたのです。

川の中に落ちた際に川の神のハクは浅瀬へ運んでくれたのです。

いや、この事実を知った時に恐ろしいくらい感動してしまいましたよ。

自分の名前を忘れてしまったハクが千尋を覚えていたこと、そして、千尋もハクが琥珀川であることに気がついたこと、、。

なんと言ったら良いのでしょう・・・。

とにかく、この2人の繋がりに物凄く美しいものを感じてしまうのですよ・・・・。

千尋によってハクは本当の名前『ニギハヤミ・コハクヌシ』を思い出したことにより、もう湯婆婆の支配下から逃れることが出来るわけです。

千尋もハクによって元の世界に戻れるのです。

2人の絆が湯婆婆の魔法に打ち勝つのです。

ちなみに、この感動に水を差すような都市伝説があります。

『ラスト後にハクが八つ裂きにされる』という意味不明な解釈です。

僕はこの都市伝説に対しては、まったくもって馬鹿馬鹿しいと思っているのですが、一応その都市伝説についても記事を書きました。
⇓    ⇓    ⇓
『都市伝説『千と千尋のその後』!ラスト後のハク八つ裂き説に物申す!』

ニギハヤミ・コハクヌシの由来は?

さて、ハクの本名は『ニギハヤミ・コハクヌシ』であるということが判明したわけです。

ところでみなさんは、この名前を聞いてどう思いましたか?

僕は初めて聞いたときには、なんでこんなに長ったらしい名前なのだろうかと思いましたよ。

琥珀川の神様なのだから『コハクヌシ』で良いじゃないか、と僕なんかは思ってしまうわけです。

『コハクヌシ』の前についている『ニギハヤミ』とはなんなのか?、という感じです。

さて、調べてみた所ですね、古事記とか日本書紀に登場する『ニギハヤヒノミコト』から来ているとのことらしいです。

僕は古事記も日本書紀も全然読まない人間でして、ですから当然『ニギハヤヒノミコト』についても全く知らなかったわけなのですが、簡単に調べた所、『ニギハヤヒノミコト』というのはその昔、大和の地域を支配していた神様とのことです。

ちなみに大和というのは今の奈良県に位置する地域ですね。

『ニギハヤヒノミコト』は天の磐船という乗り物で天から地上に降り立ったとのこと。

天から降りる、すなわち空を飛ぶという点ではハクと共通していますね。

さて、色々と書きましたが、『ニギハヤヒノミコト』を少しもじって『ニギハヤミ』にして、そして『コハクヌシ』をくっつければ、ハクの本名の『ニギハヤミ・コハクヌシ』になるというわけですね。

『ニギハヤミ』が古事記の『ニギハヤヒノミコト』から来ているのは分かりました。、

ですが、先程も書きましたが何でわざわざ『コハクヌシ』の前に古事記由来の『ニギハヤミ』をつけたのでしょう?

僕は次のように考えました。

ハクは千尋よりも遥かに年上であることにしたかったのではないかと・・。

すなわち大昔の神さまであることを象徴したいがために、あえて古事記に登場する神様の名前を文字ってハクにつけたのではないかと僕は思ったわけです。

なぜ僕がこのように考えたか?

それは『千と千尋』の製作の裏話と関連しています。

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千尋とハクは年の差恋愛?!

『千と千尋の神隠し』は主人公千尋が八百万の神々の世界の中に放り込まれるというファンタジックな話ですが、宮崎監督が考えた最初の企画ではそうではありませんでした。

鈴木敏夫プロデューサーの言葉を引用しますね。

そうですね。これは宮さんが、ある企画を考えていたんですね。『煙突描きのリン』っていう六十歳と十八歳の娘のラブストーリー。
(中略)
でも僕、嫌だったんですね、その企画。六十のジジイと十八歳の娘の恋愛ってどうなんだろうと思った。実写ならともかく。つくってほしくないと。

出典元:鈴木敏夫著「風にふかれて」中央公論新社より

元々『千と千尋の神隠し』は『煙突描きのリン』という企画だったわけです。

たぶんリンは後に『千と千尋の神隠し』登場するリンと関連があると僕は思っています。

60歳の老人と18歳の少女のラブストーリーとは中々強烈な企画だと思いますが、結局、鈴木プロデューサーは60と18の恋愛物はさすがにキツイと伝え、この企画はなくなり、変わりに今の『千と千尋の神隠し』が生まれることになったのです。

鈴木さんに言われちゃしょうがないということで、企画をボツにした宮崎監督ですが、実はそれでも密かに『年の差恋愛を描きたい欲求』があったのではないかと思うのですよ。

『だったら見た目が若けりゃ良いんだろ!!』的な感じで・・。

千尋という10歳の娘の相方となるハク。

ハクは見た目がかっこいい12歳の少年。

だけど、実際にハクは神様で千尋よりも何百歳も上。

どのくらい年上かというと、古事記に出てくるほどです。

ハクは古事記に登場するほどの年上であり、それを象徴するために、あえて古事記に登場する神様の名前を文字って『ニギハヤミコハクヌシ』という名前を与えたのではないかと僕は想像しています。

つまり『千と千尋の神隠し』というのは、宮崎監督が望んでいた年の差恋愛を描いている映画とも考えられると僕は思うのです。

しかし、でもどうして宮崎駿監督は、そこまでして年の差恋愛を描きたかったのでしょう?

それについては、以下の記事で書いていますので、良かったらご覧くださいませ。
⇓    ⇓    ⇓
『ハクと千尋は恋の関係!別れたその後に出会いはある?千と千尋の考察』

ちなみにハクは見た目は非常にかっこ良い少年ですが、彼をかっこよくしたのは宮崎監督曰く『千尋がブスだから、相方を美少年にしたほうが面白い』という理由からだそうです。

その事については、以下の記事で書いていますので、良かったらご覧くださいませ。
⇓    ⇓    ⇓
『ハクがイケメンでかっこいい理由は千尋がブスで可愛くないから?!』

今回は、『千と千尋の神隠し』のハクの本名についてでした。

今後も『千と千尋』の記事は書いていきますね。

『千と千尋の神隠し』の他の記事は以下から御覧ください。
⇓    ⇓    ⇓
『ジブリ総選挙で1位獲得!興行収入1位の千と千尋の神隠しまとめ』

他のスタジオジブリ作品については以下のバナーからどうぞ。

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