千と千尋のカオナシは千尋が好きでストーカーに!彼の存在の意味は?

カオナシは千尋につきまといます。

「これ受け取ってよ」とプレゼントを渡し、

千尋の気をひこうと必死になっているのです。

なぜカオナシは千尋をストーカーするようになったのか・・・・


今回もスタジオジブリ宮崎駿監督作品『千と千尋の神隠しに』について書いていきます。

『千と千尋の神隠し』関連の他の記事は以下からどうぞ。
⇓    ⇓    ⇓
『ジブリ総選挙で1位獲得!興行収入1位の千と千尋の神隠しまとめ』

『千と千尋の神隠し』はスタジオジブリ作品のアニメ映画です。


300ピース ジグソーパズル 千と千尋の神隠し さよなら油屋 (26x38cm)

もう今から15年以上前の2001年の7月にこの作品は作られましたが、他のジブリ作品同様に今でも人気が続きています。
このアニメの監督は宮崎駿監督で、前作の『もののけ姫』と同様、日本を舞台としています。

さて、多くの宮崎作品には毎回、魅力的で面白いキャラクターが多数出てきますが、この『千と千尋』も例に漏れず様々なキャラクターがストーリーを盛り立ててくれます。

今回は登場キャラクターの1人であるカオナシについて書いていこうと思います。

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謎多き男、カオナシ

『千と千尋の神隠し』に登場するキャラクターはそれぞれ極めて個性的かつ一般的な感覚からすると異様なキャラが多数占めていますが、その中でもカオナシはさらに異質で謎多きキャラクターではないかと思います。

カオナシは真っ黒で透けた身体を持ち、顔の部分に能面をつけているという、非常にシンプルな姿形をしています。


スタジオジブリ 千と千尋の神隠し ふんわりお手玉 カオナシ 高さ20cm

外見に特徴のあるキャラクターが多い『千と千尋』の中では、これほどシンプルな見た目なのは逆に目立ちます。
『千と千尋』の映画を見て誰もが思ったことでしょう。


「結局のところカオナシってなんだったの????」
・・と。

いったい彼は何の目的で油屋に現れ、そして何がしたかったのかが見ていても良く分からないと感じるのが普通でしょう。

ある時前触れもなくやって来て、油屋を大混乱に陥れ、そしてそのまま去っていってしまう。

・・・・そんな嵐や台風のような感じで作中ではカオナシは描かれていました。

ですからカオナシは結局のところ何なのかはよく分からないキャラとして存在していたわけです。

1つはっきりしているのは、『カオナシは千尋をストーカーのごとく、しつこくつきまとっていた』ということでしょう。


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ストーリー中のカオナシの様子

カオナシが油屋にやって来て、去って行くまでの流れをごく簡単に載せてみます。

カオナシ初登場は、千尋がハクに連れられ油屋に入っていくシーンです。

皆、橋を渡って油屋に歩いていく中、なぜかカオナシがその場で動かず佇んでいます。
なぜじっとして動かないのか、もう既に謎です。

この時、すれ違った千尋を振り返って見ているところから、千尋に興味を持ったように思えます。

その後もしばらく橋の所にいつづけ、千尋の様子を見ているのが分かります。

ある雨の日、カオナシは廊下の外で佇んでいましたが、それを見た千尋に「雨に濡れませんか?ここ開けておきますね?」と言われたのをキッカケに油屋に入り込みます。

その後、それまでただ佇んでいるだけだったカオナシは動き出します。
千尋に薬湯の札を渡そうとしたりと大人しいものでしたが、徐々にエスカレートしてきます。

夜に砂金目当てで大湯に忍び込んだカエルを金で釣っておびき寄せ飲み込んだりみ言葉を使えるようになると、「あれもこれも持って来い!」と砂金目当てでやって来た従業員に次々と命令を出すようになります。

その後、目の前に来た千尋に大量の砂金を渡そうとしますが「いらない」と断られ千尋は立ち去ります。

逆上したカオナシは従業員を飲み込み、皆が大パニックになります。

千尋を連れてくるようにと従業員たちに命令し、千尋はカオナシの目の前に連れてこられます。

「千は何が欲しい?言ってごらん?」などと言って気を引こうとするものの千尋は「私の欲しいものはあなたには出せない」と毅然とした態度で拒否します。

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カオナシはそんな千尋の態度に狼狽します。

千尋に拒否られたことがショックだったのでしょうか・・・

急に苦しみだし「さみしい。さみしい、、、」と嘆きます。

その様子を見た千尋はニガダンゴをカオナシに食べさせます。

するとカオナシはさらに苦しそうに呻き声をあげ、そして千尋に対して怒りを露わにし、大暴走。

逃げる千尋を追いかけ回しますが、壁に激突した際に飲み込んだ従業員を次々と吐き出します。

するとそれまで暴れていたのがウソのように、カオナシは大人しくなります。

何故かそのまま千尋について電車に乗り銭婆の所まで行きます。

銭婆に「お前はここにいな」と言われ、そのまま銭婆の元に残ることになります。

カオナシは千尋を追いかけるストーカーである

以上がカオナシの一通りの流れを非常に簡単にまとめたものです。

とりあえず、千尋をストーカーの如く追い回していたということだけはよく分かります。

「あげるよ、あげるよ」みたいな態度がまさにストーカーそのものですね。

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たびたび千尋の前に現れては、薬湯の札を渡そうとしたり、砂金をたくさん作り出し渡そうとしたり。

千尋は「いらない」と言っているのにしつこく続けるその様は、プレゼントを無理やり送りつけるストーカーそのものです。

ジブリでのストーカーキャラは『耳をすませば』の天沢聖司がいますが、天沢聖司よりもカオナシのほうが危険なストーカーという感じがします。

天沢聖司に関しては以下の記事に書いています。
⇓    ⇓    ⇓
『イケメンでかっこいい聖司はかわいい雫のストーカー?耳すま都市伝説』

さて、千尋を追いかけ回すカオナシ。

でもなんでカオナシは千尋につきまとったのか気になるところです。

もう少し、カオナシについて考えていきます。

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なぜ千尋はカオナシのストーカーを拒絶できたのか?

さて、ちょっと脇道にそれてみます。

なぜ千尋はカオナシの猛アタックを交わすことが出来たのでしょうか?

千尋は宮崎アニメの中では普通の女の子。

それも、かなり消極的で引っ込み思案な娘です。

他のジブリヒロインと比べると、頼りなさが目立ちます。

そんな千尋です。

強気でグイグイ来る相手に対しては、気持ちがコロっとと行きそうです。

なのに、カオナシに対してはかなり強気に拒絶していました。

なぜ千尋は拒絶することが出来たのか?

それは、ハクの存在です。


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千尋とハクは物凄く強い絆が結ばれてると僕は考えています。

その事について、詳しくは以下の記事で書いています。
⇓    ⇓    ⇓
『ハクと千尋は恋の関係!別れたその後に出会いはある?千と千尋の考察』

千尋にとって大切なハク。

カオナシが千尋に言い寄っている時、この時はハクが大ピンチな状態でした。

「ハクを助けなきゃ!」

千尋はハクのことで頭がいっぱいです。

カオナシなど眼中になかったのです。

引っ込み思案で大人しい千尋。

その彼女が、自らの強い意志をもってストーカー・カオナシを突っぱねることが出来たのは、ハクを気持ちが千尋を強くしたからだと僕は思っています。

カオナシの存在は現代日本人の象徴?

話をカオナシに戻します。

ということでカオナシについて調べてみました。

インターネット上ではカオナシは概ね次のような存在であると言われています。
⇓    ⇓    ⇓
・カオナシは油屋の世界とはまた別の異世界からやってきた。

・カオナシは実態を持たない存在で身体が透けている。

・カオナシには『自分』というものがない。

・カオナシは金銭の欲の象徴である。

・カオナシは人が欲しいと思われるものを作り出す。ただし、それはまがい物である。

・カオナシは自分1人では言葉を話せない。話すためには誰かを飲み込む必要がある。

なんだか抽象的な感じでいまいちピンとこない感じです。

が、このはっきりしない感じがカオナシの特徴であると言いかえることが出来るのです。

こちらのサイトによると、宮崎駿監督はカオナシについて次のように話しているとのことです。

人を好きになったあまりストーカー的行為に出ることや耐えられないさみしさや、キれるという言葉に代表される鬱屈した感情の発露などはすべての人間が持つ本質である。カオナシは私たち誰しもが持つ性質を結晶させた現代日本人そのものだ

宮崎監督はカオナシは現代日本人そのものだというわけです。

僕は上の宮崎監督の言葉を自分なりに置き換え解釈しました。

即ちカオナシとは次のような存在だと僕は考えました。
⇓    ⇓    ⇓

『カオナシは、自分に自信が持てず他の人の顔色を伺ってばかりいる。

他人と上手くコミュニケーションが取れず、その繋がりは非常に表面的。

そのため孤立している。

自分を認めて欲しいけど、だけど自分を出すことが出来ないため、人が好むような物をちらつかせて他者と繋がろうとする。』


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そしてこのことは日本人なら心当たりあるのではないでしょうか?

表面には現れないでしょうが、多かれ少なかれ現代の日本人はきっと誰もがこのような面を持っていると思います。

現代日本人が特に恐れているのは孤立だと思います。

孤立を避けるために、人の顔色伺ったりして表面的な繋がりばかり囚われ、自分の意見を言わないのです。

孤立しないために、相手が好みそうなことを言って表面的に合わせるのです。

居場所を失うくらいなら、表面的でも繋がっておきたいと考えるのが今の日本人でしょう。

カオナシというキャラを登場させた意味は、こういった日本人の性質を象徴するキャラの存在が映画がよりリアリティのあるものになるからだと僕は感じました。

以下、さらに突っ込んでカオナシについて考えていきます。

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カオナシは千尋に居場所を求めた!

つまりカオナシはこのような日本人の性質を象徴的にキャラクターとして表したということで、それを踏まえた上で作中のカオナシの行動を見てみると分かるような気がしてきます。

きっとカオナシは居場所が欲しくて、そして賑やかで華やかな油屋の近くにずっと佇んでいたのかもしれません。自分もその華やかな油屋に入りたいと思いつつも行動できずにいたのです。

そんな時にハクに連れられて油屋に向かう千尋を見かけたのです。

千尋は油屋が初めてで、自信なさそうにおどおどしています。

そんなおどおどしている千尋を見てカオナシは思ったのです。

カオナシは「あの娘も自分と同じで不安なんだ。きっとあの娘なら、自分のことを分かってくれる」みたいに思ったのでしょう。

それで千尋の事がだんだんと気になって、それで千尋に自分を認めて欲しいという気持ちが膨らんでいったのです。

だけど、どう接して良いのか分からなくて、あのように大暴走してしまった・・・とそう考えれば納得できます。

結局のところカオナシは自分の事を分かってほしい、居場所がほしいという純粋な気持ちだけで行動していたと考えられるでしょう。

そのようなカオナシのような性質は日本人であれば誰でも持っているというのが宮崎駿監督の考えだということです。

そしてそのような日本人的キャラクターはカオナシだけではありません。

ストーリー後半、千尋は銭婆の所へ電車に乗って向かいます。

ところがその電車の乗客は、みんな身体が透けています。

彼らは、カオナシと同じように自分の居場所が見つけられず、そして自分の主体性がないため身体が透けているのです。

その事については下の記事で書いています。
⇓     ⇓     ⇓
『千と千尋の電車シーン考察!人が透けている謎と千尋が電車に乗る理由』

カオナシはモブキャラだった!?

さて、このように日本人そのものを象徴しているキャラ・カオナシ。

宮崎監督はどういったコンセプトを思いついたのか調べてみると、実に興味深いことが分かりました。

それは・・・、『千と千尋の神隠し』制作にあたり、なんと当初はカオナシはモブキャラの予定だった、ということです。

モブキャラ、つまり群衆の1人に過ぎなかったというわけです。背景みたいな存在だったというわけです。

マジか?!

ビックリしました・・・。

なんでただのモブキャラが、『日本人ぞのものを象徴しているキャラクター』になりうるんだと僕は思いました。

さて、このカオナシはモブキャラだったという事実については以下の記事で書いていっています。
⇓    ⇓    ⇓
『千と千尋のカオナシの正体はモブキャラ!初期設定は橋のキャラ?!』


『千と千尋の神隠し』の他の記事は以下から御覧ください。
⇓    ⇓    ⇓
『ジブリ総選挙で1位獲得!興行収入1位の千と千尋の神隠しまとめ』

他のスタジオジブリ作品については以下のバナーからどうぞ。

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