ハクは八つ裂きにされてない!都市伝説『千と千尋のその後』を批判!

※この記事では『千と千尋の神隠し』の都市伝説『ハクの八つ裂き』について書いていきますが、僕個人の思いが入っているため感情的な内容になっています。

久しぶりに『千と千尋の神隠し』について書こうと思います。

これまで書いてきた『千と千尋』の記事は以下にまとめています。
⇓    ⇓    ⇓

『ジブリ総選挙で1位獲得!興行収入1位の千と千尋の神隠しまとめ』

この作品はスタジオジブリ製作で宮崎駿監督作品です。

ストーリーは、普通の女の子である千尋が、人間の世界から異世界である油屋に迷い込む所から始まります。

千尋は人間が誰1人いないその世界で働かなくてはならなくなりました。

右も左もわからない千尋。

そんな千尋を支えてくれたのがハク、リン、釜爺です。

この3人の中で最も千尋の心の支えになったのはハクであることは間違いないでしょう。


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ハクは最初の取り計らい以降は、千尋の前にはあまり姿を表しませんが、それでも間違いなく彼の存在が千尋の精神的に大きく支えていたことは間違いないでしょう。

その事については以下の記事で詳しく書きました。
⇓    ⇓    ⇓
『ハクの名言!おにぎりシーンの千尋へのセリフとまじないの力の考察』

さて、ここまで千尋とハクの話ばかりしてきましたが、巷ではそんなハクが八つ裂きにされるという都市伝説が噂されています。

映画ラストでは千尋とハクの別れが映されますが、その後にハクは湯婆婆に八つ裂きにされるとのこと。

今回は都市伝説について僕の思うことを書いていきます。

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『ハクはラスト後に八つ裂きにされる』なんてことはない!!

さて、『ラスト後のハクの八つ裂き説』ですが、そんな噂がなぜ存在しているのについては後ほど書くとしまして、この都市伝説について僕が感じていることを最初に書きます。

それでは『ハクの八つ裂き説』に対しての僕の思いを一言で言うならば、、、
⇓   ⇓    ⇓
「そんなわけないだろ!!」

・・・です。

ハクが八つ裂きにされるなどということは全く信じていませんし、信じたくもありません。

何をどうやったら、ハクが八つ裂きにされるなどというわけの分からない話が出てくるのかという感じです。

僕は都市伝説の類は好きでも嫌いでもなく、「まあ面白ければ良いのかな?」というスタンスなのですが、『ハク八つ裂き説』に関してはちっとも面白くはありません。

馬鹿馬鹿しいと言うのが本音でございます。

『千と千尋の神隠し』は全体を通しても大変素晴らしいですが、僕はラスト近くで千尋とハクがお別れをするシーンがものすごく気に入っています。

言葉では言い表せないほどの感動があるからです。

不思議な世界に迷い込んだ千尋。

油屋は人間は千尋だだ1人だけという恐ろしい環境の中、頑張っていきそして成長したわけです。

恐ろしい環境でありながらも、でも千尋にとって充実した所。

もう2度と戻ることは出来ないであろう場所で、千尋とハクは最後の会話します。

千尋
「またどこかで会える?」

ハク
「うん、きっと。」

千尋
「きっとよ。」

ハク
「きっと。さあ行きな!振り向かないで!」

出典元:宮崎駿監督「千と千尋の神隠し」スタジオジブリ-より

もう何でしょう・・・。

ハクと千尋のこのシーンでの最後の会話が、異常なほど感動するのです。

千尋が油屋の世界に迷い込み、ハクに助けられ、油屋で働きながら成長していくまでの過程が走馬灯のように呼び起こされるのです。

様々な感情が僕の中に沸き起こり、だから言いようのないほどの感動を覚えるのだと思います。

その千尋の感動的な別れの余韻に浸って映画を見終わるのです。

その後も、僕はずっとこの余韻に浸ってるのです。

そんな僕にとっては、この『ハク八つ裂き説』の都市伝説は極めて気分を害します。

千尋とハクの素晴らしい別れのシーンを台無しにされた気分になるからです。

とまあ、ここまで僕の感想を書いてきたわけですが、これだけではただの感情論です。

『ハク八つ裂き説』に対してなぜ僕がそれは違うと思うのか、これ以降書いていきたいと思います。

この都市伝説が生まれた理由!公式ブログにも書かれてた『ハク八つ裂き』とは?

都市伝説『ハク八つ裂き説』が生まれたきっかけは以下のセリフからです。

ハク
「坊を連れ戻してきます。その代わり、千と両親を人間の世界へ戻してやってください。」

湯婆婆
「それでおまえはどうなるんだい。その後あたしに八つ裂きにされてもいいんかい!」

出典元:宮崎駿監督「千と千尋の神隠し」スタジオジブリより

このシーンは千尋が坊とともに銭婆のところへ向っている間のシーンです。

ハクは坊を連れ戻してくる代わりに、千尋を元の世界へ戻して欲しいと湯婆婆に頼み込んでいるわけです。

湯婆婆は勝手なことを言うハクに対して、「おまえは八つ裂きにされる覚悟はあるのか?」と問うているわけです。

この湯婆婆の問に対してハクがどのように答えたのかは映されていません。

しかし、ハクは銭婆のもとへと千尋を迎えに来てくれました。(余談ですが僕が非常に気に入っているシーンの1つです)


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ですからハクは本当に八つ裂きにされる覚悟で千尋のもとへ迎えに来てくれたのでしょう。

自分の身がどうなろうと、千尋だけは元の世界に戻ってほしかったのです。

また、ネット上では映画公開当時の公式ブログの記事で次のような記述があったと言われています。(この記述の書かれた記事は現在削除されたとのこと。理由は不明。)

「すべてのことはルールに従わなければならない」という世界観により湯婆婆の言葉通り八つ裂きにされる運命をハクは受け入れている。

なぜハクが危険を顧みずに千尋を救い出そうとしたのか?

それは恐らく、千尋が引き入れたカオナシが大暴れし油屋をメチャクチャにした事で、湯婆婆が千尋に対し激しく怒っていたからでしょう。

湯婆婆は次のように言っています。

湯婆婆
「これっぱかしの金でどう埋め合わせするのさ!千のバカがせっかくの儲けをフイにしちまって!」

青蛙
「で、でも、千のおかげでおれたち助かったんです!」

湯婆婆
「おだまり!みんな自分でまいた種じゃないか!それなのに勝手に逃げ出したんだよ!
あの子は自分の親を見捨てたんだ!
親豚は食べ頃だろ、ベーコンにでもハムにでもしちまいな!」

出典元:宮崎駿監督「千と千尋の神隠し」スタジオジブリより

怒り狂った湯婆婆は千尋の両親をハムかベーコンにする気マンマンです。

千尋にしたって、ただじゃすまないはずです。

きっとハクは思ったのです。

「千尋は自分を助けてくれた。そして自分の代わりに銭婆のとこへ謝りに行ってくれてるのだ。

でも、その千尋が今ピンチなのだ。

このままだと千尋の両親はハムかベーコンにされ、そして千尋も危ない!

例え自分の身がどうなろうとも千尋だけでも絶対に助け出す!」

という感じにです。

だからハクは例え八つ裂きの運命だろうと、千尋を助けるためにそれを受け入れ銭婆の元へと向っていったと考えられます。

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『八つ裂き覚悟で千尋を助けに行った』イコール『その後、ハクは八つ裂きにされた』にはならない!

さて、ここまでが「ハク八つ裂き説」誕生のきっかけです。

確かにハクは八つ裂き覚悟で千尋を向かえに行ったことでしょう。

それは間違いないと思います。

上に紹介した公式ブログの『八つ裂きにされる運命をハクは受け入れている。』という記述もそれを裏付けていると言えます。

ですが、だからといって『ハクは八つ裂きになった』と結論づけるのは間違いだと思います。

『八つ裂き覚悟で千尋を迎えに行った』=『ハクはその後八つ裂きにされた』・・・・にはなりません。

なぜならハクは千尋を連れて戻る途中、自分の名前を取り戻してるからです。

名前を取り戻したハクはもう自由の身!

油屋へ戻る途中、千尋はまるで独り言のように次のセリフをハクへ囁きます。

ハク、聞いて。
お母さんから聞いたんで自分では覚えてなかったんだけど、私、小さいとき川に落ちたことがあるの。

その川はもうマンションになって、埋められちゃったんだって。

でも、今思い出したの。その川の名は、その川はね、琥珀川。

あなたの本当の名は、琥珀川。

出典元:宮崎駿監督「千と千尋の神隠し」スタジオジブリより

この千尋の言葉の直後、ハクは龍の姿から人間の姿に戻ります。(スタジオジブリ全作品の中、究極的に好きな場面です。言い表せないくらいの美しさを感じます。)


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そしてハクは千尋に次のように言います。

「千尋、ありがとう!私の本当の名は、ニギハヤミ・コハクヌシだ!」

出典元:宮崎駿監督「千と千尋の神隠し」スタジオジブリより

ハクは千尋の囁きによって自分の本当の名前を思い出したのです。

本当の名前を思い出すということは、すなわち湯婆婆の支配下から逃れられるということです。

映画中盤でハクは次のように千尋に話しています。

・「湯婆婆は相手の名を奪って支配するんだ。いつもは千でいて、本当の名前はしっかり隠しておくんだよ。」

・「名を奪われると、帰り道が分からなくなるんだよ。私はどうしても思い出せないんだ。」

出典元:宮崎駿監督「千と千尋の神隠し」スタジオジブリより

ハクは湯婆婆に名前を奪われ、ずっと支配されてきてたのです。

帰り方もわからないですから逃げ出すこともできなかったのでしょう。

ちなみにこの件についてヤフー知恵袋で大変興味深い記述があったので引用します。

※出版されている絵コンテのみの内容で映画では描かれていませんが
湯屋で働いている人々は実は契約書に本名を書いておらず
偽名を書いて湯婆婆に完全に支配さる事を免れていますが
ハクだけは本名を書いてしまって完全に本当の名前を奪われてしまっていた。

出典元:知恵袋「千と千尋の神隠しを借りて見てたんですが、ハ・・・」より

この事からハクには強烈な湯婆婆の契約魔法がかかっていたことでしょう。

ですからどんな危険な命令をされても従わざる得なかったのです。

銭婆ハンコを盗み出す仕事も、命がけであることは分かっていたでしょうが、それでもハクは湯婆婆に従うしかなかったのです。

これまで、他にも危険な綱渡りを何度もしてきたと思います。

そんなハクが、千尋によって名前を思い出すのです。

千尋との別れ際、ハクはこう言っています。

私は湯婆婆と話をつけて弟子をやめる。平気さ、ほんとの名を取り戻したから。

出典元:宮崎駿監督「千と千尋の神隠し」スタジオジブリより

名前を思い出したハクはもう湯婆婆の言いなりではありません。

自由です。

もう湯婆婆の弟子ではなくなるのですから。

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よって、ハクが八つ裂きなんぞにされるはずがない!!公式認定などもされちゃいない!!

ですから、『ハクが八つ裂きになる』なんてことはないわけです。

八つ裂きになる覚悟で千尋を迎えに行ったハクが、今度は千尋によって名前を思い出せたため、八つ裂きから逃れられるのですから。

『ハク八つ裂き説』を肯定する立場からは、上に載せたジブリ公式ブログの記述

「すべてのことはルールに従わなければならない」という世界観により湯婆婆の言葉通り八つ裂きにされる運命をハクは受け入れている。

を引き合いに出したりするそうです。

ジブリの公式に書かれてたんだから、ハク八つ裂きは公式認定だということです。

ですが、この記述は『運命を受け入れてる』としか書かれておらず、それがすなわち『ラスト後にハクは八つ裂きにされる』と解釈するには無理があるでしょう。

映画を普通に見ていれば、『八つ裂き覚悟で千尋を迎えに行ったけど、その千尋によって名前を思い出したハクは自由の身になった』ということが分かるからです。

よってハクは八つ裂きなんぞされてない、というのが僕の結論です。

ハクと千尋は互いが互いを助け合ってきているのです。

ハクは油屋の世界に迷い込んだ千尋に手を差し伸べましたが、千尋も大怪我のハクを助けるために奮闘してくれました。

自分を助けてくれた千尋を元の世界へと戻したいという思いから銭婆のもとへ向かったハクは、今度は千尋によって名前を思い出し、ハクも元の世界に戻れるようになったのです。

お互いがお互いを助け合って、そして2人の絆が湯婆婆の支配を乗り越えるのです。

だから感動的なのです。

そしてハクを救うことが出来た千尋が、宮崎アニメの主人公の中で、最も『普通の女の子』であるからこそ、より一層共感できるわけです。


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その事については以下の記事でも詳しく書いています。
⇓    ⇓    ⇓
『宮崎駿が千尋を可愛い美少女にしなかった理由!千と千尋の神隠し考察』

強い絆ので困難を乗り越えてきた2人です。

ハク八つ裂き説は、この大変重要なこの点を全く無視しています。

またこの都市伝説の噂では、『ラストシーンで千尋が元の世界に戻り振り返った時に光る千尋の髪ゴムは、八つ裂きにされている最中のハクの涙だ』などというわけの分からない解釈もあるそうです。

僕はそういった解釈はちっとも面白いと思いません。

今回は都市伝説『ハクはラスト後に八つ裂きにされた説』について書いてきました。

『千と千尋の神隠し』は僕にとってかなりお気に入りの作品ということもあってか、今回は感情的な記事になってしまいました。

『千と千尋』に関してはまだまだ記事を書いていく予定です。

『千と千尋の神隠し』関連の記事は以下からどうぞ。
⇓    ⇓    ⇓
『ジブリ総選挙で1位獲得!興行収入1位の千と千尋の神隠しまとめ』

他のスタジオジブリ作品については以下のバナーからどうぞ。

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