成田空港内を走る日本一距離の短い鉄道、芝山鉄道 

こんにちは。

今回は芝山鉄道について書いていきたいと思います。

みなさんは芝山鉄道をご存知でしょか?
恐らく鉄道ファンの方以外で知っている方は、かなり少ないと思います。

そのくらいマイナーな鉄道なのですが、この鉄道が走ってる場所はメジャーな所です。

さてどこだと思いますか。

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答えは成田空港の地下を走っています。

日本人なら誰でも知ってるであろう成田空港。

海外旅行などに行く時は利用することが多いであろう空港ですね。
その成田空港の地下にこのマイナーな鉄道が走っているって、かなり意外なことではないかと思います。
ちなみに成田空港を走っている鉄道と言えば、多くの方はJR線や京成線を連想するかと思います。

駅で言うと”空港第2ビル駅”や”成田空港駅”になりますね。

芝山鉄道はこれらの路線とは関係ないところを走っています。

さてこの芝山鉄道ですが、あらゆる点で普通の鉄道とは違った特徴があります。

1、走行距離が日本一短い。

その距離わずか2.2km。歩ける距離です。

(ただし、東成田駅から京成東成田線に乗り入れます。
なので電車自体は2.2km以上は走ります。あくまで鉄道会社の営業距離としてです)

2、駅が2駅しかない。

東成田駅と芝山千代田駅の2駅のみです。

ちなみに東成田駅は成田空港内にあります。
空港第2ビル駅と連絡通路で繋がってます。

3、路線の大部分が成田空港の地下を走っている。

終点の芝山千代田やその付近以外は成田空港の敷地内を走ってます。

4、常に電車内には警察官が乗っている。

全ての列車に警察官が2名乗車し、車内を警備します。
こんな事は日本ではここだけです。

こんな感じで、芝山鉄道には他の鉄道には無い要素がつまっています。

日本には様々な鉄道があり、僕も全てを知り尽くしているわけではないですが、ここまで色々な要素がつまっている鉄道は珍しいのではないかと思っています。

この芝山鉄道は一体どういう鉄道なのか?

それを語ることは一筋縄ではいきません・・・。
成田空港の歴史と深く結びついているからです。

そして成田空港の歴史も色々な要素が絡み合っています。

なので、あまり込み入った話はせず、芝山鉄道について簡単にまとめていきます。

芝山鉄道とは?

芝山鉄道は成田空港の成立の歴史と大きく関わっています。

成田空港は1978年に開港しましたが、その開港はスマートなものではありませんでした。

空港反対派の地元の人々との壮絶な争いの末、成田空港開港に至ったのです。

三里塚闘争と呼ばれるものです。
あまりにも恐ろしい出来事なので、ブログに書くのは控えますが、激しい争いだったと言えます。

成田空港が出来たことにより、地元の人々は東西が分断され不便を被ることになりました。

その地元の人々の見返りとして国が『成田空港駅から東側に続く鉄道を作ります。』と約束したことが、芝山鉄道設立のきっかけです。

さて、ここまで僕が書いた文を見て『あれ?』っと思った方もいるかもしれません。

『成田空港駅から東側に続く鉄道を作ります。』
と約束したはずなのに、現在、芝生山鉄道は成田空港駅からは出ていません。

成田空港にある芝山鉄道の駅は東成田駅という全く別の駅。

これは一体どういうことでしょう?

実は東成田駅は昔は『成田空港駅』という名称でした。(旧・成田空港駅)
京成本線の終点として空港ターミナル駅として機能していたのです。

そして1990年の12月、芝山鉄道は芝山千代田駅から旧・成田空港駅までつなぎ、そこから京成本線に乗り入れ京成成田駅まで直通運転する計画で免許を取得したのです。

しかし1991年に成田空港第1ターミナルの真下に新しく『新・成田空港駅』ができ、京成本線、そしてJR東日本線はこの新・成田空港駅に入るようになりました。

この『新・成田空港駅』が現在の成田空港駅になります。

そして旧・成田空港駅は『東成田駅』と改名されます。

旧・成田空港駅にこれまで乗り入れてきてた京成本線は京成東成田線という名称に変わりました。

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それにしてもなぜ急に『新・成田空港駅』が出来たのか?

実はこの『新・成田空港駅』、もともとは『成田新幹線』のために作られた駅だったのです。

成田新幹線用に作ったにもかかわらず、成田新幹線はとある理由で中止となったため、京成本線の空港ターミナル駅を『新・成田空港駅』へ移したのです。

(成田新幹線とは何か?という感じだと思いますが、成田新幹線についてはまた別の記事で書いていきたいと思います。)

しかしもう既に芝山鉄道は旧・成田空港駅と芝山千代田を結ぶことが決まっていました。

計画を変更することができず、芝山鉄道は旧・成田空港駅”東成田駅”を通り京成線に直通することになりました。

芝山鉄道の歴史的経緯はこんな感じになっています。

さて、そして芝山鉄道の特徴である、なぜ全ての電車に警察官が乗り込むのかについて書いていきます。

この警察官は『成田国際空港警備隊』という特殊な警察で、成田空港の警備に特化しています。

なぜそのような特殊な警察官が電車に乗り込むかというと、空港反対派の人々に対して警戒しているのです。

成田空港は先にも書いた通り、空港反対派との激しいやりとりの中で出来た空港です。

最近は減っていますが、過去には過激な行動をする人も過去にいたりしました。

例えば『京成スカイライナー放火事件』のような出来事もありました。

芝山鉄道は成田空港で東西を分断される人々の見返りとして作られた鉄道ですが、それでも芝山鉄道に敵意を持つ人がいると成田空港側は判断しています。

長くなってしまいましたが、以上が芝山鉄道についてです。

成田空港内では今日でも芝山鉄道が人知れず走っています。

本数は1時間1〜2本、多い時でも1時間に3本。

決して本数は多くありませんが、毎日毎日成田空港の地下を走る芝山鉄道、そしてその電車に乗り込む警察官。

多くの人々が意識しないところで走り続けるこの鉄道に、僕は歴史の重みを感じてしまいます。

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コメント

  1. まき より:

    初めましてキアミさん、私はまき(仮名)と申します。
    私が貴ブログに辿り着いたきっかけは、「名鉄 台風」と検索、その中の画像の1つがキアミさんが投稿した記事でした。

    余談ですが地元は愛知県で、実家にいた時は地下鉄を主に利用していましたが、時折名鉄も利用していました。

    話は戻りますが、そこから名鉄の記事を読みましたが、書き方(表現)にとても惹かれました。
    それから他の記事も読みましたが、どの記事も特定の物を上げたり、逆に下げたりする事なく平等に、且つ、幅広く書かれているので何て素敵な人なんだろうと感激し、こうしてコメントを書いた次第です。

    これからも素敵な記事を送って下さい、楽しみにしています。

    • キアミ より:

      まきさん

      はじめまして、キアミです。
      コメントして頂きありがとうございます。

      私のブログをご覧下さり光栄でございます。
      『名鉄』の記事をきっかけに他の記事も御覧頂いたとのことで嬉しく思います。

      このブログでは、私がこれまでの生きてきた人生で、自分が興味を持ったことや感じたことを書いていっています。
      私自身が面白いと思ったことなどを、自分だけでなく他の方々にも知っていただければな、と思いブログを始めました。

      まだまだ文章は拙いですが、自分の中にある思いを伝えられるよう努力していきます。
      よろしければ今後も私のブログをのぞきに来て頂けると嬉しいです。

      今後ともどうぞよろしくお願いいたします。