品川とリニア新幹線の関係は?東京オリンピックと品川開発③

前回の記事ではリニア新幹線のスピードの秘密について書きました。
前回の記事はこちらです

2027年開業予定のリニア新幹線は東京〜名古屋間を最短40分で結ぶという驚異的なスピードなわけです。

なぜそんなスピードを出せるかというと、磁石の力によって車体が浮いているからだということでしたね。

360度どこにも車体が触れていないわけですから、魔法のじゅうたんとか筋斗雲と同じ状態なわけです。

魔法のじゅうたんとか筋斗雲は、物語とか漫画の中にのみ存在するものでしたが、とうとう現実世界でも筋斗雲に近い乗り物が実現する時代になってきたわけです。

科学技術の発展はすごいものです。

前回の記事にも書きましたが、山梨県立リニア見学センターに行けば、筋斗雲のようなミニサイズのリニア新幹線に乗ることができます。

乗り心地はふわふわして気持ちが良いそうです。

話が脱線しましたが、とにかくリニア新幹線は空中に浮かんでいます。

そして車両が動くのも磁石の力です。

そのためエンジンとかモーターとか積まないので軽いわけですね。

だから営業運転で時速500キロ出せるというわけです。
(機能的には600キロ以上も可能とのこと)

そのような驚異的なスピードの出せるリニア新幹線ですが、東京側の始発駅が品川駅とのこと。

リニア新幹線は全線開通すれば東京、名古屋、大阪という日本3大都市を結ぶ鉄道になるわけですから、始発駅となればその意義は大きいです。
(2027年の開業では東京〜名古屋まで)

日本だけでなく海外から見ても注目される駅になることでしょう

そのため、品川をひとまず東京オリンピックまでに向けて開発していくんだということについては前回も書きました。

では、なぜ品川駅がリニア新幹線の始発駅に選ばれたのでしょうか?

今回はそのことについて書いていきたいと思います。


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リニア新幹線の始発駅はなぜ品川?

前回の記事でも書きましたが、リニア新幹線は東海道新幹線のバイパス的な存在となります。

東海道新幹線の東京側の始発駅は東京駅です。

東京駅は東海道新幹線以外にも北方向への新幹線が充実しています。

例えば高崎から名古屋へ行く用事があるときは、上越新幹線で高崎駅から東京駅まで行き、そのまま東海道新幹線に乗り換え名古屋まで行けます。

また、東京駅には新幹線以外にも様々な路線が集中しています。

なのでアクセスもしやすいです。

なので東海道線のバイパス的な存在になるリニア新幹線も当然東京駅が始発駅になるものだと思っていましたが、始発駅は品川駅です。

これはどうしてなのでしょうか?

これにはいくつかわけがあるようですが、一番の理由は構造上の問題です。

リニア新幹線を東京始発にできない理由

現在東京駅には非常に多くの路線が通っています。

実際に東京駅を利用した人ならわかると思いますが、東京駅はとにかく大きな駅です。

大きいだけでなく、とにかく複雑で入り組んでいます。

慣れていないと迷います。

まるでダンジョンです。

乗り換えに苦労した人もいるのではないでしょうか?

例えば横須賀線ホームから京葉線のホームまで歩くとしたら大変です。

おおよそ20分もかかります。

とにかく東京駅は地上も地下も路線が走っています。

ここまで読めばなんとなく想像がつくと思いますが、現在の東京駅は入り組みすぎていて、リニア新幹線の始発駅を作るのはスペース的に厳しいのです。

東京駅や園周辺は地上、地下ともに新幹線、在来線、地下鉄が密集しています。

鉄道以外にも地上にはビルや高速道路、地下には地下街などがあります。

また東京駅近辺に限らず都心は鉄道や地下鉄がとにかく密集しています。

3月21日まで東京都立中央図書館の企画展示室に展示されていた、東京の鉄道路線を再現した模型「東京動脈」を見れば、都心がいかにグチャグチャに入り組んでいるかがよく分かります。

となると、東京駅にリニア新幹線の始発駅を作ることだけでなく、東京駅まで路線を建設するのも密集しすぎる都心では難しいわけです。

それに比べ品川駅は理想的です。

品川駅は都心中心部に比べればスペース的に余裕があります。

まず、品川駅には地下鉄は1本も通っていません。

なので地下のスペースに余裕があります。

また路線は山手線、京浜東北線、東海道線(上野東京ライン)、京浜急行線、そして東海道新幹線と少なめで、さらにこれらの路線は同じ方角を向いています。

なので、乗り換えもしやすくなると思います。

現実的に考えたら品川駅をリニア新幹線の始発駅にするのが理想的だということになります。

以下に品川駅のメリットを書いていきます。


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羽田空港からアクセスしやすい

品川駅のメリットは羽田空港からのアクセスのしやすさだと思います。

羽田空港駅からは京急空港線が出ています。

京急空港線は品川方面の電車は1時間に10本以上出ています。

快特やエアポート快特などに乗れれば、品川まであっという間です。

海外から来た人にとっては、一番最初につく街が品川になるわけです。

なので、そこからリニア新幹線が発着しているのは理想的なわけです。
逆に羽田空港から東京駅へはアクセスしにくいです。

羽田空港からは京急線の他に東京モノレールもありますが、いずれにせよ途中で乗り換えなければなりません。

埼玉、千葉からのアクセスがしやすい

さて、昨年より東海道線と北方向の路線である高崎線、宇都宮線、常磐線がつながり上野東京ラインとして開業しました。

これにより、今まで上野止まりだった北方向の路線が、上野を突っ切って東海道線に乗り入れます。

つまり、埼玉(北千葉、茨城)方面乗り換え無しで品川までアクセス出来るのです。

例えば、大宮に住んでいる人がリニア新幹線に乗りたいときは、上野東京ライン直通の電車に乗れば1本で品川まで行けるわけです。

また千葉方面からのアクセスも便利です。

品川駅を通る京浜急行線は都営浅草線、京成電鉄線に乗り入れ成田空港まで直通しています。

JR横須賀線も成田空港へ直通していますし、更には房総半島の内房の君津や外房の上総一ノ宮まで向かう電車も走っています。

なので、品川は拠点としては良い駅だと思うし、リニア発着として悪くないと思います。

東京西部からのアクセスが面倒

品川駅の弱点は東京西部からのアクセスでしょう。

南北と東の方面は良いのですが、西へ向かう鉄道路線が1本も無いのが厳しいです。

東京西部方面からの路線は西武池袋線、西武新宿線、小田急小田原線、京王線、東急田園都市線等ですが、これらの路線の始発駅は池袋駅、新宿駅、渋谷駅になります。

全て山手線の西側にある駅ですね。

さて、この3駅から品川に行くにはそれぞれの駅から山手線に乗り換えていくことになります。

というか山手線でしかいけません。

しかし、山手線は各駅停車しかありません。

山手線と並走している湘南新宿ラインと埼京線は、山手線の快速的存在ですが、皮肉なことに品川駅の1つ手前の大崎駅で、どちらも山手線から外れてしまい品川には向かいません。

なので、全駅各駅しか止まらない山手線で行かざる得ないわけですが、これが意外と時間がかかります。

特に池袋駅からだと品川駅まで12駅もあり、時間は30分近くもかかります。

品川開発においては、東京西部のアクセスを改善していった方が良いでしょう。

例えば埼京線を大崎駅からりんかい線に直通させず、品川駅(および新駅)までつなげても良いかもしれません。

東京オリンピックに向けて

ここまで数記事にわたって品川開発とリニア新幹線について書いてきました。

2027年に開業予定のリニア新幹線。

東京~名古屋間の開通が実現すれば、人々の移動の価値観は激変することでしょう。

リニア新幹線を使って東京に訪れる人にとっては、品川駅そして開発される品川の街は東京の玄関口として機能されることでしょう。

また、羽田空港から近場にあるリニア新幹線の始発駅の品川は、海外から東京に訪れる人にとっても、重要な駅や街となることでしょう。

リニア新幹線開業より7年前の2020年には、世界的なスポーツの祭典である東京オリンピックが行われます。

オリンピックでは世界中から多くの人々が東京に集まることでしょう。

そのため、オリンピックに向けて品川の街を開発しているのです。

世界に向けて品川をアピールする為です。

最終的に品川は『新・国際都市』にする目標があります。

「移動・交流」「環境」「ジャパンバリュー」の3つをテーマに持ち、ビジネスと文化交流を持つ街に発展させるそうです。

2020年の東京オリンピックは世界に向けて、新しい街の魅力をアピールする絶好のチャンスというわけです。

そして、アピールした後も品川の街はどんどん開発されていく予定です。

『成長し続ける街』というコンセプトだそうです。

品川開発2
出典:「news.mynavi.jp」

成長していく品川の街。

今後どのようになっていくのか気になります。

しかし、上にも書いたことですが品川駅は東京西部からのアクセスが面倒です。

もしこれが改善されれば、品川はもっともっと便利になることでしょう。

オリンピック関連の記事はまだ書いていく予定です。

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