直通運転とは何か?田園都市線と半蔵門線を例にその意味を考察

都内の路線は相互乗り入れが頻繁に行われています。

だいたいどの鉄道も相互乗り入れを実施していて、相互乗り入れをしていない路線の方が珍しくなってきたほどです。

ところで直通運転とはなんぞや?

このように思う人もいるかもしれません。

普段電車に乗り慣れていない人、また地方から東京に来られた人にとって、東京の路線の分かりにくさの理由の多くがこの直通運転であると思われます。

逆に、普段電車に乗り慣れている人は直通運転を使いこなしてると思います。

1度でも、体感的に覚えてしまえばさほど難しいものではないからです。

しかし、それでもそ直通運転の本質についてはちょっと分かりにくいところがあるかもしれません。

とは言っても、直通運転の本質なんて考えなくったって電車は乗りこなせますので考える必要はないでしょう。

それでもあえて直通運転とは何なのかについて考えてみるのも面白いと思います。

そんなわけで今回は直通運転について簡単に書いていこうと思います。

スポンサーリンク

直通運転とは?

もはや頻繁に使われている直通運転のという単語。

しかし、今一度その意味を振り返ってみたいと思います。

直通運転は相互乗り入れとも言われます。

簡単に言いますと、ある路線が別の路線にまで入り込むことです。

具体的に例を上げてみます。

東急田園都市線と東京メトロ半存問線の関係で見てみましょう。

(ちなみに、以下では直通運転を分かりやすく説明するための例として田園都市線と半蔵門線の直通の経緯を簡略化して書いていきますが、実際の田園都市線と半蔵門線の直通の歴史的経緯はもっと複雑です。)

田園都市線と半蔵門線は直通運転をしています。(さらに言うと半蔵門線と東武スカイツリーラインも直通運転してますが、間緑化するためここではあえて触れません。)

なので田園都市線の電車が半蔵門線に入り、半蔵門線の電車が田園都市線に入ります。

これだけだと分かりにくいので、もっと噛み砕いて書いてみますね。

東急田園都市線は中央林間駅と渋谷駅を結んでいます。

図にして書いてみます。
⇓⇓
中央林間駅・・・・・・・渋谷駅

東急田園都市線と言えばこの中央林間〜渋谷でしかありません。これ以上でもなければこれ以下でもないのです。

一方東京メトロ半蔵門線も見ていきましょう。

半蔵門線は渋谷駅から押上駅を結んでいます。

図にするとこんな感じです。
⇓⇓
渋谷駅・・・・・・・・・押上駅

半存問線はこの区間でしかありません。

もし、中央林間駅から押上駅に行きたい場合は、田園都市線に乗って渋谷駅まで行き、そこで半蔵門線に乗り換え押上まで行くということになります。

図にするとこんな感じですね。
⇓⇓
中央林間駅・・・・(田園都市線)・・・・渋谷駅⇒【半蔵門線に乗り換え】⇒渋谷駅・・・・・(半蔵門線)・・・・⇒押上駅

でも渋谷で電車を乗り換えるのって、面倒ですよね。

乗り換えがなければもっとスムーズに目的地につくのになあ・・・。人々はそのように思います。

そこで出たアイディアが直通運転です。

『乗り換えが面倒なら、乗り換えしなくて済むようにしてしまえ!』、ということです。

つまり、2つの路線をつなげてしまうのです。

スポンサーリンク

路線をつなげ、直通運転

今回出した例の場合、渋谷駅が田園都市線と半蔵門線の乗換駅です。

ここで2つの路線をつなげるのです。

渋谷駅で田園都市線の線路と半蔵門線の駅と線路をくっつけます。

中央林間駅・・・・(田園都市線)・・渋谷駅  渋谷駅・・・(半蔵門線)・・・・押上駅

⇓⇓

中央林間駅・・・・(田園都市線)・・【渋谷駅】・・・(半蔵門線)・・・・押上駅

別々の鉄道会社の路線、田園都市線と半蔵門線が1つの線で繋がりました。

これによって、田園都市線を走っている電車が半蔵門線まで入ることが出来、逆に半蔵門線の電車が田園都市線まで入ることが出来るようになったのです。

つまり、田園都市線の中央林間駅を出発した電車は渋谷駅まで着いたら、そこから半蔵門線の線路に入り半蔵門線の終点押上駅まで行くことが出来るというわけです。

よって中央林間駅から押上駅まで行きたい場合、今までは乗り換えが必要だったわけですが、乗り換え無しで電車1本で行けるのです。

長くなりましたが、これが直通運転です。

(繰り返しになりますが、ここでは直通運転を分かりやすく説明するための例として上記2路線の直通の経緯を簡略化して書きました。しかし、実際の田園都市線と半蔵門線の直通の歴史的経緯はもっと複雑です。それについては別の機会に書いていこうかと思います。)

ちなみに半蔵門線はさらに東武スカイツリーラインとも直通運転をしていて、そのため田園都市線・半蔵門線・スカイツリーラインの3路線は1本で繋がっています。

路線が繋がったからと言っても、1つの路線になったわけではない!

さて、上述したように、直通運転とは2つまたは3つの路線が1本に繋がったことを指します。

乗り換えの必要がなくなったわけですから、実質1路線と考えても良いと思うかもしれません。

ところが、そう考えるのには注意が必要です。

異なる2つの路線が、『同じ鉄道会社の路線』であれば、直通により1路線になったと考えても問題はありません。

例えば埼京線と川越線は直通運転しています。

埼京線の『川越行き』の電車は大宮駅に到着した埼京線の電車は川越線に乗入れ、そのまま川越まで向かいます。

埼京線と川越線はどちらも同じ鉄道会社のJR東日本です。

同じ鉄道会社であれば深く考える必要がありません。

しかし、違う鉄道会社同士の直通運転の場合、例え同じ電車に乗っていても、2路線に乗った扱いになります。

具体的にはどういうことか?、、先程の田園都市線と半蔵門線を例にとってみます。

田園都市線は東急電鉄、半蔵門線は東京メトロで、お互い全く別の鉄道会社です。

田園都市線の中央林間駅から半蔵門線の押上駅まで行く場合、田園都市線は半蔵門線に乗入れているわけですから、乗り換えずに押上駅まで行けます。

でも、実際には渋谷駅で乗り換えている扱いになるわけです。

というのも、田園都市線の終点の渋谷駅より先、半蔵門線では初乗り運賃が発生するからです。

初乗り運賃については説明が長くなるので、次回の記事で書いていこうと思いますが、次の事を書いてこの記事は終えようと思います。

PASMOなどのICカードの場合は気にしなくても良いですが、自動券売機で中央林間駅から押上駅まで乗車券を購入する場合は、必ず『他社線へのきっぷ』のボタンを押し、渋谷から半蔵門線に乗り換える扱いで切符を買わなければならないのです。

このボタンを押さなければ押上までの切符は買えません。

乗り換え無しで1本で目的地に行けるのですが、切符を買う時には『他社線へのきっぷ』ボタンを押して「私は渋谷駅で半蔵門線に乗り換えますよー」という申告をしなければならないということです。

慣れてない人だと、この辺りが意味不明に感じて、切符を買うのに手こずったりするそうです。

そういう意味ではPASMOはそのようなことを考えなくて済みますから、便利です。(ただし、PASMOにもデメリットがあります。それについては、また別の機会で書いてきます。)

また次回の記事でも書きますが、他社線をまたぐ場合、初乗り運賃が発生するため運賃は高くなります。

田園都市線と半蔵門線の場合はそれでも一番安くい行ける方法のため特に問題はないのですが、直通運転を利用したために運賃が非常に高くなるという場合もあります。

特に急がない場合などは、直通運転の路線を利用しないほうが良い場合もあるのです。

この続きは次回、書いていきますね。

スポンサーリンク

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする